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吾喰楽家の食卓
マクラの小三治
2019年01月08日
テーマ:古典芸能
松の内の期間は地域により異なるが、関東では元旦から七日までを云う。
国立演芸場では、元旦を除く松の内の間、新春国立名人会がある。
昨日、その千穐楽を見た。
落語界で唯一の人間国宝である、柳家小三治がトリを勤めた。
先月、チケットが発売開始されると、三百席が直ぐに売り切れた。
幸運にも、上手側ではあるが、最前列が取れた。
高座に上がった噺家は、古今亭文菊、柳家こゑん、桂文楽、春風亭一朝、柳家小さん、柳家小三治の六人である。
他には、宝井琴調(講談)、伊藤夢葉(奇術)、林家正楽(紙切り)が、色を添えた。
各々、個性がある芸風の出演者ばかりで、大いに楽しめた。
色々、書きたいことはあるが、今回、小三治の感想をまとめることにした。
小三治の持ち時間は20分だが、誰も、それで済むとは思っていなかったはずである。
トリの出番までは予定通り進行したが、小三治は20分も延長し、40分の長講になった。
計った訳ではないので不確かだが、その内訳は、マクラ30分、落語10分くらいだった。
「マクラの小三治」と呼ばれるくらいだから、長いだけでなく、実に面白い。
話の間が非常に長いのだが、それがいい。
30分の半分近くは、沈黙していたのではないかと思うほどだ。
味わいのある顔を見ながら、次の言葉をじっと待つのが心地いい。
小三治の高座を見るのは五回目だが、今回のようなマクラを聞くのは初めてだった。
この日、楽屋のテレビで見た、日韓のレーザー照射問題に端を発し、少年時代の戦争体験を話し、戦争反対を訴えた。
続いて、自身の真打昇進に際し、それまでの「さん治」を改め、「小三治」を襲名した経緯を話した。
談志が欲しがった名跡らしいが、先代小さんは「根性が曲がった奴に、やれない」と、断ったそうだ。
当時、さん治は、通常は昇格すると「小」が取れるに、逆に付くのを不思議に思った。
例えば、小金馬が金馬、小遊三が遊三などである。
師匠に訊いたら、「小さいからいい。大きかったら大変だ」と、答えが返って来たらしい。
実話かどうか分からないが、大惨事(だいさんじ)にならなくて良かったということだ。
最後は、芸風について語った。
簡単に云えば、“笑いを取るのに、駄洒落を云うべきではない”となる。
いわゆる、クスグリのことだ。
面白い噺は普通に喋っても面白いと、何かの本で読んだことがある。
上手く演じれば、登場人物の会話が噺を面白くしてくれ、演者の影は自ずと消えるものらしい。
昭和の名人である圓生が、時々、駄洒落を挟んだことを遠慮がちに指摘した。
あんなに面白いのに勿体ないと、云いたかったのだろう。
今、記憶を辿りながら、マクラの概要を書いている。
言葉数は少なく、長い間を空けながら語っていたのだから、何処まで小三治の真意を書けたのか、全く自信はない。
そういえば、志ん生と志ん朝の芸風の違いも、簡単に触れていた。
一言だったが、志ん生の口真似は、よく似ていた。
終演の10分前から、『小言念仏』を始めた。
マクラを遣ったのと同じ噺家かと思うほど、滑舌が良かった。
建て替える前の、生家の仏壇が目に浮かび、そこには亡父が居た。
*****
写真
1月7日(月)の国立演芸場の玄関と演題
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パトラッシュさんへ
昨夜、800字ほどですが、途中まで書きました。
今朝、読み返したら、その殆どがボツです。
書くネタが多すぎて、苦労しました。
小三治師匠の素晴らしさが、少しでも伝わったら良いと思っています。
2019/01/08 14:21:13