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敏洋’s 昭和の恋物語り

[ブルーの住人]第四章:蒼い友情 〜まーだー〜 

2023年11月18日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



(十)実のところは
 しかし、いまはどうだ? ライバル心むきだしといった観ではないか。いま、新一のアドバイス前に、事がはこべている。他人との接触において多分にしりごみしがちだったわたしが、積極的とは言わないまでもキチンと対している。弟子が一人前になることは嬉しいが、いちまつの寂しさも感じる――そういった心境なのだろうか。
どうにも、そうとは思えない。[可愛さあまって憎さ百倍]というじゃないか。ことばを交し合う相手がわたししかいない新一にとっては、憎悪の対象となってしまったのか。だとしたら、わたしは以前のわたしにもどりたいと思ってしまう。新一の憎悪の対象にはなりたくない。が、いまの心地よさを失うということも、つらくはある。
 思いだせ、思いだすんだ。 以前のわたしは、どうだった?  新一との口論になると、きまって口をつぐんでいなかったか?  議論を交わすことから、逃げてはいなかったか?  新一の気性を知っているから?  恐ろしいことだけれども、わたしの方こそ、新一を見くだしていなかったのか?  実のところは。
?
*訂正
申しわけありません。英語力のなさで、ミスしました。サブタイトルを「マーダー(murder)」とします。

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