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敏洋’s 昭和の恋物語り
青春群像 ご め ん ね…… 祭り (二十)
2023年11月05日
テーマ:テーマ無し
手紙(四)
お母さんの話では、病気を苦にしていたとのことだ。「一生を病人で過ごしてわたしに迷惑をかけるくらいなら、と自殺をはかったんです。この子は、あなたもご存じのとおりに、とても気のやさしい性格ですから」 そしてまた、こんな話も。「元気でいてほしい、健康であってほしい、そう思いますよ。でもね、いざこうなってみると、親としてはどんな形にせよ、生きててほしいんです。たとえずっとベッドの中にいることになっても、やっぱり生きててほしいんです。それがあの子にはつたわらなかったのでしょうか…。それとも、これがあの子の復讐だったんでしょうか。母親であるわたしに対する復讐だったんでしょうか」
「のぞまれない子どもだったんだ」と、苦しげに告白した友人。真夜中に両親のそんな会話を聞いたという友人。そのことを告げると、目にいっぱい涙をためて悲しげに「あれは叔父夫婦のことなのに。聡も納得してくれたのに。あたしが信じられなかったのでしょうか」と話された。
両親に愛されなかったことが、いやそう思ってしまったことが、友人を苦しめたんだ。そしてぼくに救いを求めてくれたのに…。そのぼくが離れてしまい、絶望の淵に立たされたのだろうか。
友人は、生きていくことに疲れてしまったのだろう。いちどならず二度も、自殺をこころみるなんて。神さまのお許しをえたから、もういちどだなんて…。でも、また生き返るつもりだったのだろうか。一度リセットするつもりだったのかい? 「こんど目が覚めたら、きっと違うぼくになっているから。元気な強い子になっているから」
あるいは、お母さんのことばが正しいのかもしれない。多分そうなのだろう。病気が彼を苦しめ、精神的重圧となったのだろう。
ごめんね、ごめんね、聡くん。きみの気持ちに気づかずにいて。ぼくも、聡くんとの友情を、ほんとは取りもどしたかった。以前のように、馬鹿話をしたかったよ。そして、やっとできた彼女を、妙子を紹介したかったよ。
だけど、そのきみは、もう、この世にいないんだね。 いないんだね、もう…。 ごめんね…ごめんね… ? ?
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