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敏洋’s 昭和の恋物語り

歴史異聞 鼠小僧次郎吉 〜猿と猿回し〜 (十二)捕縛 

2023年03月28日 外部ブログ記事
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松平周防守邸では、一年のうちの三月・五月とたてつづけに二度おし入った。それまでの禁を破ったのだ。
どうにもそれまでの次郎吉とはおもえない、まるで自暴自棄な所業がどこからきたのか、次郎吉もまるでわかっていない。ちまちました小商いに飽きたともいえるし、己をいつわっていることへのうっくつ感もあるだろうし。これまでの己とはちがうということを示したかった――だれに? 世間? おなじ長屋に住むおせいちゃん?――のだが、けっきょくのところ、次郎吉にもわからないでいた。
松平周防守邸では、長局の障子紙に、わざとのぞき見の穴を開けてまわった。ご乱行ぶりを知っているぞとばかりに、だ。また、他の大名屋敷ではそれぞれの名器らしき陶器を、片っぱしから壊してまわった。盗み出しても、その売買によって足がつくことを知っているからだった。しかし食事どきにつかう箸・金箔の盃やらを、箱の中から取り出して、部屋の中にズラリと並べたりした。贅沢三昧な毎日をおくる殿さまへの、庶民の意趣がえしだとばかりに。  
天保三年(1832年)五月九日に、浜町の松平宮内屋敷にしのびこみの罪で捕らわれた。そのおり、八丁堀無宿・異名=次郎太夫事、次郎吉となのった。実際のところ次郎吉が忍び込んだのは四月の晦日であったが、松平宮内家では厄介な手つづきをきらった。実害のなかったこともあり、北町奉行には内緒でこんいの町方同心に相談した。そして「当屋敷に侵入した形跡はない」と、内々に決した。松平宮内家門前で追い払い、そののちに挙動不審者ということで、町方同心が捕縛した。

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