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敏洋’s 昭和の恋物語り

ボク、みつけたよ!  (十八) 

2021年11月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 すみませんねえ、しつこくて。ですが、ある意味、わたし自身を知るためには通らねばならぬエピソードなんですよね。
それじゃ、[Blue Note]に戻りますか。地獄巡りについては、もうすこし待ってくださいな。
 演奏は素晴らしかったです。CDリリース記念コンサートだということでして、初めにピアノのソロ演奏です。
軽快にリズム感あるメロディーが流れていきます。
時折観客席にー日本の歌舞伎で言えば 流し目ですかねーチラリチラリと顔を向けます。
途端に、激しい拍手と歓声が上がりました。
その後クラリネットが入り、シンガーの登場でした。

 最後に、万雷の拍手が起こり、ドラムとベースの登場です。
やはり、ドラムがないジャズは「○○のないコーヒー」(なつかしいフレーズですね)と同様に、締まりのないものですよね。
陶酔感漂う表情で、小気味よく叩かれるスネアやフロアタムと呼ばれるドラム部から出てくる乾いた音の中に、シンバル系でおしゃれ感を紡ぎ出してくれたりと、音そのものと共に動く様が絵になるのですよね。
 ドラマーといえば、真っ先に浮かぶのが……、石原裕次郎さんなんですよ。
映画「嵐を呼ぶ男」で観せてくれた、若き天才ドラマー。
人気ドラマーのチャーリー・桜田とのドラマー共演が最高でしたね。
 ドラムのソロ演奏って、けっこう聴かせるですよね。
Ventures というグループ、ご存じですかね。かつてのエレキブームを盛り上げてくれた−いやいや創り上げたグループです。
♪テケテケテケテケテケ♪ その先駆者じゃないんですかね。

 でもですね。今回、見直したというか、「アホだったんだボクは」と思い知らされました
。♪ブン、ブン、ブン、ブン♪ と、お腹に響く音が流れ出したんですよ。
地味な楽器ですよね、図体だけはデカいんですけど。
デンと、まさしくドテッと大地に根を下ろした大木−オランウータン…みたいな。主役ではないけれど、そこに居る−在るだけで、圧倒的な存在感を示している。
よくよく見ると愛嬌のある顔をしてません? 

 本来は弓を使っての演奏に使われるものでしょうが、弦を指ではじく奏法(ピッツィカート)も行われ、ポピュラー音楽ではこちらが一般的らしいです。
当然この場では、指で弦を弾く奏法でした。
というよりは、わたしは、まったく違う楽器だと思っていました。
はずかしいぃぃ! 
ドラム演奏の興奮冷めやらぬ中、♪ぶんブンぶんブンぶんぶぶんブンブン♪と、強弱高低差のついた音が流れはじめました。

 もう、世界が変わったと言っても過言じゃなかったです。
なんというか、引き締まったというか、もっと強く言えばホンモノになった。
浮ついた物がどっしりと地に足が着いた観なんですよね。
一列に並んで聞こえていた音が――お行儀良くしていた音が、奥行きができてそしてあちこちに花が咲き始めたんです。

 ピアノがポンポンと飛び跳ねて、クラリネットが空を泳ぎ出すんです。
そうしたらギターがそんな空気を激しくかき回し始めて、ドラムがドカンドカンと大砲を撃ち出して。
そんな収拾が付かなくなりそうなここを、ベースがしっかりとつなぎ止めるんです。
おまえたちの居場所はここだとばかりに、大地を踏みならすんです。
 そう言えば、TOKIOの長瀬くんでしたっけ。
「ベースが代わったら、もうTOKIOの音楽じゃない」と言っていたのは。
その真意が、やっと分かりました。

 1時間半という短い時間でしたが、至福の時間でした。
初めて感じる「音楽に浸れた時間・空間そして五感」でした。
心底揺さぶられるものでした。ハワイに来て良かった。
今さらジャズなんて、と諦めないで良かった。もう、最高、最高、最高!! 
「明日が来なくてもいい!」思わず、そう思っちゃいました。

 でもその夜、ベッド入って思ったことは、「明日は、憧れのムスタングだぞ!」。
そうなんです、明日はレンタカーで、ムスタング(mustabg=日本での発売時には、日本語読みでムスタングでした)を走らせるんです。
然も、オープンカーで。
「明日が来なくてもいい!」。なんて叫んだのは、一体何だったんでしょう。
更に言えば、この後もまた口にするかもしれません。
そういう男なんです、わたしは。
感動屋なんです、よく言えば。悪く言えば、……いや、これは勘弁してください。

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