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敏洋’s 昭和の恋物語り

ボク、みつけたよ! (十七) 

2021年11月20日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



[Blue Note]ご存じですか? レコードのレーベルなんですけどね。
我々団塊世代にとっては、[Blue Note]という文字は絶大なる言葉なんです。
高校時代なんですが、もう寄ると触るとその話ばかり(というのは大げさですかね)、結構花が咲いたもんですわ。
マイルスだモンクだ、いやアートブレイキーだ、俺はコールマンだと。
要するに、熱病の如くにのめり込んだジャズ音楽の聖地みたいなもんだったわけです。
案外のところ、一部のマニアックな会話だったかもしれませんが。
わたしのように格好付けたがりの、エセ愛好者も居たと思いますから。

 正直なところ、わたし、とりたててジャズが好きだということはありません。
どころか「格好付けてんじねえよ!」という感じでした。
ミーハー的感覚で、本場のジャズを本場である[Blue Note]でのライブ演奏を聴きたかった、その生の現場の空気を吸いたかった、そういうことなんです。
音楽の、食わず嫌いといったところでしょうか。

 例えが悪いかもしれませんが、ホルモンを喰らったときのことです。
若い頃、友人に誘われて初めてのホルモン料理を喰らいました。
食べましたなんて上品過ぎて使えません。
そもそもが、ホルモンなんて、見た目がグロテスクでしょ? 
ナマコ然りで、見た目の悪い物には箸が動かないんです、わたし。
それにぐにゅぐにゅといった食感はまるでだめなんです。

 そうそう、定時制高校に通っていた折に、大はまぐりをご馳走になったことがあります。
国立大学の病理学教室でアルバイトをしていた時のことです。
助教授(いまは准教授というんだそうですね)のお手伝いで、薬の動物実験でマウスの世話をしたんです。
臨床試験や治験の前段階なんですがね。それが無事に終了したということで、製薬会社のお礼としての食事会に招待してもらえたということです。

その料理の中に、大ハマグリがありました。初体験でした。
貝類では味噌汁のしじみぐらいしか食したことがありません。
で、口に入れて噛んだ途端に、そのぐにゅぐにゅ感と溢れ出た汁が溢れた途端に、猛烈な吐き気に襲われてトイレに駆け込みました。
みっともない話です。

 ホルモンに戻ります。嫌がるわたしに「ロースもあるから」と強引に引っ張り込むんです。
無論、ロースをパクつきましたよ。うまかったです、ホントに。
さあこれからです。「ひと口だけでも食べないか」。しつこく言うんです。
まあねえ、何度も言われるものですから「トイレに駆け込むぞ」と宣告してから、小さな欠片を口に入れました。
1cmぐらいの、ほんとに小っちゃな欠片をです。
そんな小さな物体ですから、噛むなんてこともなく喉をスルリですわ。

「どうだ?」。「分からん」。首を傾けるわたしです。
本音です、タレの味のみです、分かったのは。
「じゃあ、これ行ってみろ」と、いきなり3cmほどの物体をたれざらに突っ込まれました。
「今度こそトイレだかんな」と念押しして、口に入れ噛んでみました。
やはり、「ぐにゅっ」でした。
が、が、驚いたことに、なんの化学変化も起きません。

のどをするりと通過しても、なんの違和感も嫌悪感も感じません。
「うまいじゃないか」。
思わず口にしたことを覚えています。さあそれからが大変でした。
毎週日曜日になると(週休二日ではなく、日曜のみ休みでしたから)「ホルモンに行こう」と、友人宅に迎えに行きました。
苦笑いしながらも、2、3ヶ月ほど付き合ってくれました。
食べず嫌いのわたしの、変な言い方ですが、面目躍如でした。

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