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雪が友だち？　

2019年12月23日
テーマ：テーマ無し

今まで暖かかったせいか、その分今日は冷え込んだ。マイナス13度ぐらい。外へ出ると顔がぴりっと寒く痛かった。ぎゅっぎゅっと雪を踏みしめる音だけがしんとした冷気の中に響く。

最近は雪道を小股で小走りしている。小股で小走りってつまりはスロージョギングのことだけど。こうすると体も前傾して滑らないし、体もポカポカと温まるし、雪道こそスロージョギングにうってつけじゃないかと最近思う。

モモの様子をよく見ているが、あれ以来トイレの粗相もなくなり落ち着いている。人間と同じで調子のいいときもあれば悪いときもある。ふだんからよく目をかけて、調子が悪そうなときにはすぐに手をかけてあげられるようにしたいと思う

モモは８月生まれで、生後４カ月ほどたったころに初めて雪を見た。屋根から落ちる雪が居間の窓からよく見える。ある晴れた日に、屋根から雪がどさーっとものすごい音をたてて落ちて、その落ちる雪の陰になって窓から射す光がゆらめいた。

それまでのんびりひょこひょこと歩いていたモモは、それを見聞きするや否や、耳を伏せてサイドテーブルの下に身を潜めた。

雪が落ちるのがおさまると、そろそろと出て来て、窓の外によっていった。一体今のは何だったんだろうとでも言いたげだ。

そうしていると今度はどさっとではなくぱらぱらと断続的に雪が少しずつ落ちてきた。それを見るとモモは「にゃ、にゃ」と小鳥のさえずりのような声をあげて、雪に何か語りかけるように、雪に触ろうとでもするようにガラス窓をひっかいた。

雪が何か生きもののように映っているのかもしれない。雪が降り始めてからややしばらく、そんなことが続いた。

これが雪を初めて見た年だけではなく、それから何年も雪を見るたびにモモは「にゃ、にゃ」と鳴き、ガラス窓をひっかく動作を続けた。

毎年見てるんだから、もういいかげん珍しくも何ともないでしょうよ、と思うのだけれど、必ず毎年飽きもせず同じことをする。

雪が降ってうれしい気持ちなのか、怖いものみたさの気持ちなのか何なのか、猫の気持ちはよく分からないが。

ちなみに前にいた先住猫は雪には全く興味を示さなかった。やはり猫によって興味の対象や気持ちがいろいろ違うのだろう。

こんなに雪に興味を示すのに、実際に外で雪の中に出しても、冷たくて濡れるのが嫌なのか、すぐに家の中に入ってくる。「私は見てるだけがいいの」というところだろうか。

でも、ここ２、３年は雪がどさっと落ちてきてもぴくりともせずにソファで丸くなっているモモを見ると、少し寂しい気持ちになってくる。



舌なめずりして、あなた、ひょっとして雪を食べたいんですか？

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