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敏洋’s 昭和の恋物語り

ポエム・ポエム・ポエム 〜焦燥編〜 =右に、行け!= 

2019年10月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し




ある冬の街角で……、そう、少し雪の散らつく寒い夜のこと。
ダウンジャケットのポケットに迄、冷たさが忍び込んできた。

路面がうっすらと雪の化粧をし、街灯の灯りで眩しい。
ひっそりとして、明かりの消えたビルの前を、ポケットの中の小銭をちゃらつかせながら歩いていた。

とその時、後ろから恐ろしく気味の悪いーかすれた、腹からしぼり出すような声がする。

”だめだ! 左はだめだ。右に、行くんだ!”

どぎまぎしながらも後ろを振り向いた。
全身が血だらけで、片腕のちぎれかけた男が、呼び止める。
生々しいタイヤの跡が、顔面に刻み込まれている。

その男、確かにどこかで見たような気がする。
が、あまりの形相に思わず目をそむけた。
そのまま逃げ出し、左へ折れた。

そう。
男の言う、行ってはならない左へ行った。
と、ふと思い出す。
血だらけの男の居た場所は、雪が白かった。

曲がりきって、あの男から逃げおおせたと気を許した瞬間、雪化粧の路面で足を滑らせ、道路の中央に転んだ。

その時、チェーン無しの車のすべる音。
その音を耳にした時、俺の目の上をタイヤが滑っていく。

何だ、これは! 
一体、どうしたことだ。目の上にタイヤが……

”ウワァオ!”

「だめだ! 左はだめだ。右に、行くんだ!」

精一杯、腹からしぼり出すように、俺は叫んだ。

                              
(背景と解説)

散文詩だと解釈してください。
私の中では、「超・極・短編」小説と言いたいのですが、言えませんでした。
ショート・ショートストーリーと称すべきでしょうか。
これが、あの名作(冗談ですよ、笑えないjokeですから)
習作的なものですが、[あぶらかだぶら! 〜白ではなく、赤い…〜]になりました。
このブログでは掲載していませんでしたかね?

これは実体験なのです、といっても目撃したということなのですが。
もう半世紀近く前のことですが、歩道に乗り上げた車が女性を轢いちゃったんです。
ただ、不思議なことに、その女性はその後ムクリと起き上がられたんですよ。
もう、ビックリ仰天ですわ。
反対側を歩いていたわたしですが、はっきり見えました。
大雪だったことが幸いしたのでしょうか。

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