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敏洋’s 昭和の恋物語り

えそらごと  (二十四) 

2018年11月20日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



突然に前を走る車が減速した。
ブレーキランプが点いたわけではなく、ただ速度が落ちただけだ。
さほどに車間距離をとることなく走っていたために、急ブレーキをかける事態になってしまった。
その車の前方にまで気を配って運転している彼には減速する理由が分からない。

彼の車に煽られていると感じたのかもしれない。
軽自動車ごときにという思いから、ブレーキを踏むことなく減速したのかもしれない。
それともアクセルを踏み込む力が、単に弱まっただけかもしれない。
慌てた彼を後目に、その車は力強く坂道を駆け上がっていった。

岩田との間で口論になったことがある。
二台前の車に意識を持つことに対して、彼は防衛運転だと言い張る。
突然のトラブルを少しでも早く察知するためだと。
岩田に言わせれば、車間距離をしっかりとっていれば何の問題もないということだ。
「危ないから気をつけようよ」ということなのだが、彼は納得しないでいた。

 ホッとため息を吐く彼に、容赦ない罵声が浴びせられた。
「こらあ! お嫁に行けなくする気か。それとも、婿養子に来るか?」
「ごめんなさい……それだけは、ご勘弁を」
「それだけは、って、どういう意味なの」
後ろをふり返り「あなた一途ですって」と、真理子に声をかけた。

顔を赤らめてうつむく真理子をバックミラーで確認した彼もまた(絶妙のお言葉。姉御肌の貴子さん、ほんとにありがとうございます)と、顔を赤くした。
貴子の思いとしては、彼への応援というよりは真理子に彼を印象づけることが切実なことだった。
なんとか、二人でのデートを楽しむ関係にまで発展させたかった。

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