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勇気のある人 

2017年08月10日 ナビトモブログ記事
テーマ:音楽

昨日は、東京の講習会に出かけていた高校三年生の受験生が、名古屋に戻ってきて、久々のレッスンに来た。

入学試験では、指定された5分〜10分程度の自由選択曲を、準備して提出する。

曲の時間を計る、という名目で、昨日は私が代わりに何曲かを弾いて、二人で選んだ。

それはかなり、楽しい作業だった。

生徒とは言え、一人の聴衆の為に弾くわけだから・・。


現在読んでいる、村上春樹の「小澤征爾さんと、音楽についてはなしをする」がすこぶる楽しい。

村上春樹が選択したレコードを、二人で聴きながら話をしているのだが、まず彼の音楽に対する造詣の深さに圧倒される。

レコードは基本的に、小澤さんが立ち会ったり、彼自身が演奏していたり、関わリのある録音が大半だけど。

その現場での思い出話が、余りにも具体的で、登場する人々が名演奏家なだけに、秘話でも聞いている様な面白さがある。

しかも、それらは、小澤さんの個人的な考えが基本とはいえ、演奏批評にもなっている訳だけど、其処には攻撃的な発想が見当たらない。

さすが「世界のオザワ」である。

自分の世界を築き上げている人達には、確固とした自信があるのは勿論だけれど、根底には深い謙虚さがあるのだなぁ。


カナダの鬼才、グレングールドと並べて、内田光子さんを「勇気のある人」と表現していた小澤さんの言葉に、彼の芸術家としての軌跡を見た思いがした。

今、一番聞きたいピアニストは、と聞かれたら、内田光子さん、と答える人は少なくないだろう。



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吾喰楽さん、

シシーマニアさん

ピアノは、通常の日常生活からは、浮いていますよね。

つまり、弾く方にとっても、日常から遊離している訳ですが・。

クラシック音楽は、ほんの一握りの世界。
もしかしたらクリスチャンの世界と共通しているのかも知れません。

教会へ行くと、私よりも年配のおじいさんが、賛美歌を歌っています。
西洋では、普通のことなのでしょうけれど・・。


私でも、邦楽を聴くとホッとするところがあります。
子供の頃の、思い出に繋がるというか・・。

2017/08/10 17:13:55

ピアノ

吾喰楽さん

若い頃、新宿にあったレストランを思い出しました。
学生ですから、高い店には行けません。
安い店ですが、落ち付いた雰囲気で、ピアノの生演奏がありました。
勿論、ガールフレンドと一緒です。

何年か前ですが、横浜の高層ビルの最上階で、白ワインを飲んだのが、生演奏を聴いた最後かも知れません。
デートではありません。
でも、女性二人、男性二人でした。

邦楽は、別です。
時々、隼町で聴いています。
独りですが。

2017/08/10 16:38:43

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