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東京散歩 

2017年08月02日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

今回、東京では息子の家に泊まった。

一泊のつもりだったのだが、突如思いついて、携帯をスマホに替える事にして、もう一泊させて貰った。


ここのところ、納骨で札幌へ行くにあたって、飛行機やホテルの手配をしながら、自分の中で、旅行熱がふつふつと湧いてき始めたのだ。


飛行機なら、シニア割引というのがあって、当日空席があれば、全国殆どの場所に10000円程度で飛ぶことが出来る。

ホテルも、週日の空き室は探しやすい。

でも、旅先で検索するとなれば、やはりスマホは必要だろう。


息子に聞いてみると、同じドコモなら、番号やアドレスを変更する必要が無いというので、一緒に行って貰う事にした。


息子の都合に合わせて、ドコモショップへ行くまでの時間は、一人で少しぶらぶらすることにした。


まず、延泊することにしたので、買ってあった新幹線の特急券を変更しに、みどりの窓口へ行った。


日曜日だから当然とは言え、とにかく人が多い。

駅に集まる人達の多くが、大型キャリーバッグ持ちで、当然その周りは空間が必要だし、「旅の恥は・・」的な空気も漂う。

今までの人生で、私はできるだけ、日曜祭日の外出は控えて、混雑する場所には足を向けない様にしていたのだった。


ところが。

前日のお蕎麦やさんでも思ったのだが、みどりの窓口でも、長い列の後ろに並ぶことが、全く苦にならなくなったのだ。


自分の帰リを待つ人が居ない、と言うことはこういうことなのか。

帰りが遅くなっても、主人は文句を言ったりする訳ではなかったけれど、無駄な時間を送りたくない、という主婦感覚が、自分の中で何時も働いていた気がする。


無事切符の変更が終わり、暇な私は、以前勤めていた音大を見に行った。


長らく、都内と埼玉県の二カ所にあったキャンパスを、数年に及ぶ工事を経て一つにまとめ、今年度から新しい校舎で学事が始まっているという。

今も勤めている友人の話では、狭い土地を有効に使って、外壁の様に周りを建物で囲み、中庭を作って、すっかり面変わりがした、との事であった。

一頃流行した音楽漫画「のだめカンタービレ」の舞台になったキャンパスである。


今の中学生達は、受験する高校を選ぶ際に、制服が大きなポイントになる、という話を聞いた事がある。

志望する大学を、その環境で決める高校生も、きっと多いことだろう。


周りを打ちっ放しのコンクリートの建物で囲んだ、近代的で、ちょっと城塞のようにも見える校舎を眺めながら、私はそんな事を思っていた。


私大はこの少子化の時代を生き抜く為に、何処も苦労しているそうだけれど、この音大の未来はきっと明るいだろう。

それとも、借金で大変かしら、と一方で、心配もしてみたり・・。


私の教え子の高校生も、来年の受験に備えて夏期講習に参加しており、今頃あの校舎で学んでいる筈である。


いずれにしろ、環境は大切である。


音大通り、と呼ばれる駅までの道を、懐かしい喫茶店やお蕎麦やさんの前を通りながら、ぶらぶらと歩いた。

ウィーン料理を食べさせてくれる、ちょっと気取ったお店は、もう無かった。

学生街でしゃれたお店が生き延びるのは、きっと大変だったのだろう。



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彩さん、お久しぶり

シシーマニアさん

私は、まだビギナーですけれど、彩さんは既に長い間、色々な場面で出会った光景なのですね。

誰にでも初めての経験という、いわば発見の様なものがあるのだと、知った思いです。

この時期は、周りの人達が優しく気遣ってくれるので、図に乗らない様に、と自戒しています。

2017/08/03 22:06:50

思い出

彩々さん

古い思い出、つい最近の思い出、
それらの中で、なおかつ時間は
良くも悪くも容赦なく針を進めて
行きます。

でも、時としてピタッと時間が止まったか
ような錯覚の中に、身を置く時があります。

シシーさんの傍にいつもいらした
ご主人様、帰りを待たれているという
忙しない気持ちも、不要となったことを
知るのも、辛いものがありますね。

その代わりに(?)、思い出の地に立つ
ことが出来たのは、ご主人さんが時計の針を
止めて下さったからでしょう。

これからは、主演者が居ない思い出と
生きて行くのも楽しんでください。

私もつい最近、神戸の地でピタッと
時計が止まったような思い出に浸った
時間がありました。

2017/08/03 08:38:41

師匠

シシーマニアさん

その年齢にふさわしい生き方、というものがあるのでしょうね。

師匠が現役時代に、効率を考えて仕事を続けていらしたその結果が、現在のゆとりを生み出しているのでしょうから・・。

この考え方は、自分への励ましにもなります。

私の場合は、「効率的な人生を送ってきたわけでは無いので、諦めなさい」という、逆説的な意味も含みますけれど・・。

2017/08/02 14:35:30

吾喰楽さん

シシーマニアさん

経験してみなくてはわからない気持ち、というのがあるのですね。

ちょっと、紐から放れた凧、の様な気分でもあります。

あの辺に、一年近くも入院してらしたのですか・・。
駅から離れると、閑静な住宅街ですから、環境が良かったでしょうね。

音大では、防音に関してとても神経を使っていました。

2017/08/02 14:25:07

命短し旅せよ乙女

パトラッシュさん

> 無駄な時間を送りたくない、という主婦感覚が、
> 自分の中で何時も働いていた気がする。

私にも、そんな時代がありました。
現役商人として、一挙手一投足に、効率と言うものを、考え過ごしました。
今、それらから脱却し、あの気忙しさは、一体何だったのかと、
我が行状を、悔やむこと頻りです。

人生には、時間を持て余すくらいの、一時期があって、良いのだと思います。
旅でも何でも、存分にお楽しみ下さい。

2017/08/02 10:16:19

音大通り

吾喰楽さん

おはようございます。

自分の帰りを待つ人が居ない、と言うことはそういうことです。(笑)

音大通りで、ピンと来ました。
若い頃、最寄り駅が同じ病院に、一年近く入院したことがあります。
街並みは、随分と変わったでしょうね。

2017/08/02 10:01:57

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