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敏洋’s 昭和の恋物語り

[宮本武蔵異聞] 我が名は、ムサシなり!(十七) 

2017年07月17日 外部ブログ記事
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 遊郭に誘われたムサシの前に「こじろうさま」「がんりゅうさま」と、あちこちの遊女たちに声をかけられる者が居た。

その主は、スラリとした長身に面長で涼しげな目を持つ端整な顔立ちをしていた。
そのすり足で歩く様に、思わず「おなごか、あの者は?」と、案内の手代にムサシが尋ねた。

「佐々木小次郎さまでございますよ」と耳打ちされても、にわかには信じ難い。
一見、吉岡清十郎と同様になよなよとして見える。
が、背筋に一本の芯が通っても見える。

 心中で、小次郎に斬りかかってみた。
いともたわやかに体をかわして、振り向きもせずに歩を進める。
何事もなかったように歩いて行く。

その様に、ムサシの脳裏に柳生石舟齋が浮かんだ。
「似ている‥‥」
柳生の里に赴き一手所望と申し込んだが、一顧だにされなかった。

「年寄り相手に気張るでない」
 文と共に渡された小枝の切り口を見て、思わず背中に悪寒が走った。
「勝てぬ相手とは闘わず」とばかりに退散した、そんな苦い思いが蘇った。

忸怩たる思いを抱えつつも、石舟齋は老人なのだという言い訳ができた。
あのような老人相手にムキになることもなかろうと己に言い聞かせた。

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