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敏洋’s 昭和の恋物語り

[宮本武蔵異聞] 我が名は、ムサシなり!(十八) 

2017年07月22日 外部ブログ記事
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 小倉屋に逗留の間も、毎朝夜明け前から鍛錬に励むムサシだった。
大声を発しながらの素振りで、重さが三貫はあろうかという太い木剣が上段から振り下ろされるたびに「ブォンブォン」と空気を切り裂く鈍い音がする。
逗留して三日目に、番頭が声をかけてきた。

「如何ですかな? 佐々木小次郎さまを倒せば、ムサシさまを剣術指南役として迎え入れる藩がございます。
その藩名は申し上げられませんが、小倉藩とは犬猿の仲でございまして。
毎年指南役同士の試合がございますが、小次郎さまが御指南役になられて以降、一度として勝てぬのでございます。
そこで小次郎さまを倒せるお方をお探しなのですが」

 ムサシの中に逡巡する気持ちがあった。
もう少し歩を進めれば長崎に辿り着く。
和尚に言われた南蛮人が多数いる地に着く。

―諦めるか。しかし南蛮の言葉など、とんと分からぬ。
 村と同じように馬鹿にされるのではないだろうか…。
 ここで逃げては、日ノ本一だと宣することができなくなる

―女々しいぞ、ムサシ。
 無念の死を遂げられたあの方の名を頂いたからには、その思いに応えねばならぬ

 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、と勝負に出た。
これで死すとも已むなし、と腹を固めた。

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