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敏洋’s 昭和の恋物語り

[宮本武蔵異聞] 我が名は、ムサシなり! (十六) 

2017年07月02日 外部ブログ記事
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 ムサシがこの小倉に来てからというもの、佐々木小次郎という名を一日とて聞かぬ日はなかった。
「あの素早いツバメを切り落としたそうな」
「三尺もあろうかという長剣で、目にもとまらぬ早さで斬り落としたんだと」
「細川さまのご指南役になられてからというもの、ただの一度も負けを知らずだ」
「大きな声では言えねえが、さるご大藩が地団駄を踏んでいなさるそうな」
「柳生家ですら、逃げ腰だと言うからねえ」

 どこを歩いても、小次郎の話で持ちきりだった。
日ノ本一と自負するムサシには、なんとも面白くない。
吉岡一門を…と進言した相模屋の番頭も、
「あのお方とだけは避けられませ。
決して相まみえてはなりませぬ。
天下一の剣士でございます」
と、たしなめた。
ムサシとしても、ためらいの気持ちが湧かないでもなかった。
しかしこのままでは埒があかない。
とにかく相手を知らぬことには、と小倉の地を踏んだのだ。

 長崎に向かうと告げたムサシに、相模屋から小倉の地でひと休みされてはと、同じく呉服商を営む小倉屋宛の紹介状と路銀を手渡された。
小倉屋では歓待を受けられるものと思っていたムサシに対して、また喰いつぶれ武芸者かとばかりの態度で接しられた。
吉岡一門を倒したという自負のあるムサシに対し、「この地には佐々木小次郎様がおいでになりましてな」と、横柄な態度を見せつけられた。
「相模屋さんのご紹介もあることですし、しばらくは当家にて旅の疲れをとりなはれ」
相模屋の顔を立てての、当主からの声かけだった。

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