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不器用者の習慣 

2017年02月03日 ナビトモブログ記事
テーマ:音楽

慣れ、とはある意味、素晴らしい。

楽譜の話だが・・。

通常ピアノの楽譜は、五線譜が二段でワンセットになっている。

そして、上の段は右手、下の段は左手で弾くのが、まあ基本である。


音程は、上の段はト音記号、下の段がへ音記号のことが多いけれど、まあ、この辺りは流動的である。



その楽譜ばかりを、幼い頃から眺め続けているから、初めて見た楽譜でも、難曲で無ければ何とか弾く事もできる。


音大の入試にも、「初見演奏」というのがある位だし・・。



ところで、昨年から取り組んでいるラフマニノフのピアノコンチェルトの楽譜だが・・。


ピアノ協奏曲の楽譜は、二台ピアノで練習できるよう、上に独奏ピアノの五線譜が二段、下に伴奏ピアノの五線譜が二段、合計四段の五線譜がセットとして、印刷されている。



今回は、アマチュアの人達と連弾をするので、最上段のメロディラインの五線譜を、第一ピアノのお仲間が両手で弾く。


そして、残りの三段の五線譜を、私がアレンジしながら弾いていく、という寸法なのである。


これが、私には滅法大変な作業であった。



上方にある五線譜を左手で弾き、下方にある五線譜を右手で弾くのが、である。

さながら、頭の中で、同時変換でもしている気分であった。


そして。

先日のパーティ演奏が終わって時間ができたので、それらの楽譜を改めてコピーして、通常の五線譜二段のスタイルに貼り替えてみたら・・。


なんて、すらすらと目に入ってくるんだ!


つくづく、習慣の凄さに、我ながら驚いている、昨今である。



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彩さん

シシーマニアさん

何だか、嬉しくなりますね。
そんな印象を持って下さいましたか。

私のレッスンは、半日がかりなんですよ。
半分はおしゃべり・・。
まあ、特に同世代の方々がお相手の場合ね。

生徒さんのほうは、中座するわけにも行かなくて、聞いてくれてるのかも知れないけれど、私としては、長い音楽人生で感じた事など、レッスンの曲に関連して、止めどもなく出てきて、この上なく楽しい、って感じなのです。

何時の日か、機会があれば、是非どうぞ。

2017/02/05 10:58:19

もしも、ピアノが弾けたなら

彩々さん

シシーさんBlogを読ませていただくように
なってから、時々タイトルのような気持ちに
なることがありました。

今回の裏話というか、楽屋話というか、
‘ふ〜ん、へぇ〜’と、とても興味
深く読ませていただきました。
近ければご教授いただきたいと思いました。

もちろん、シニアの超が付く初心者用の
指導でお願いしたいです(笑)

2017/02/05 09:30:37

遠野 怜さん

シシーマニアさん

「難曲で無ければ・・云々」
辺りが、やはり目に留まったのでしょうね・・。
難曲、といっても色々有るから、婉曲に書いたのですけれど・・。

因みに、怜さんもシシー派なのかしら?
残して下さった足跡は、当然ながら短文なので、誤解かも知れませんが。

私は、一人ぼっちだったウィーン留学時代、子供の頃に憧れた映画(ロミー・シュナイダー版)のお姫様が、突然リアルに舞い降りてきた気持ちがして、それ以来のマニアなのです。

楽譜を読む慣れ、に関しては、自分でもびっくりしました。

でも、これは私が不器用だ、という証でもありますよね、実際の話。

スコアリーディング、なんてのを、スイスイとやりこなす人の前では、とても言えませんから。

2017/02/04 10:14:41

臨場感溢れるお話...

さん

またまた心臓が早鐘の如く鼓動して参りました...
かつて、シシー様の数分の一のスケールで?似た
ような試みに興じた記憶が甦りアップアップしてます。

>>なんて、すらすらと目に入ってくるんだ!
これって、暗譜を突抜けたところの感覚〜勘、に
近いような気がします。これは言葉にするよりも、
指先のムズ痒さに聞くほうが「正しいことを教えて
くれる」ような気がします。そしてシシー様の脳内
ポリフォニズム処理における円熟のなせる技か、と
思いますよ。私は、さもありなんと納得しますが。
ラフマニノフの随所に感じるロシア演歌チック?な
曲想に笑いをこらえる私はマダマダ修業が足りないと
ひとりでニマニマしてしまいました。

シシー様は、たとえば初見で音とリズムを同等に?
獲得されるタイプではないかとお見受けしますので
私にはブキヨウタイプ?とは思えないです。もしも
ご自分では本気でそう感じていらっしゃるのならば
その謙虚さこそが、シシー様の豊かな音楽性の礎と
なり今円熟期を迎えられているのではないか、と。
(新入りがわかったような口きいてゴメンナサイ)

2017/02/04 08:52:17

師匠!

シシーマニアさん

私のケースは、「二面打ち」といった高度な試合とは、別次元の話だと思います。

単なる慣れ、です。
上の段は右手、下の段は左手、という習慣が崩れると、如何に苦労するか・・。

不器用者の宿命、かも知れません。

って、又々楽屋裏を、さらしてしまいました。


この辺の判断力のなさも、私が一流になれない理由のひとつかも知れません。

2017/02/03 21:13:50

吾喰楽さん

シシーマニアさん

まさに仰る通りです。
まずは、体育会系です。

芸術と言う名の縁に、手を掛けるまでには、(まあ、同時に、と言うのが理想ですけれど・・)練習の積み重ねです。

だから、ちょっとパターンが狂うと・・。

2017/02/03 21:07:46

五線譜が、合計四段……

パトラッシュさん

とは、思うだに、目のくらむ光景です。
視覚が取り入れた情報を、脳が左右の手に伝達し、
別々の動きに至らしめる。
私には、それだけで、もう、神技のように思われます。

二兎を追う。
とは、少し違うのでしょうね。

私の場合は、時に、せわしいことをやります。

例えば、二つのエッセイを、同時に手掛けるのです。
もちろん、パソコン上でです。
Aファイルを、数行書いては、最小化し、
Bファイルを広げ、こちらも、数行書く。
それを、繰り返して行くという、いわば、交互方式です。
結果として、入魂の作とはほど遠く、満足に至らないことは、
言うまでもありません。

囲碁の方では「二面打ち」をやります。
相手は二人、私は一人。
二つの碁盤を、交互に見ながら、素早く判断し、着手します。
この時に、左右の手を使います。

しかし多分、シシーマニアさんの、左右の指使いには、敵わないでしょう。
碁石をつまむには、人差し指と中指、二本しか使いませんから。

2017/02/03 13:09:52

納得

吾喰楽さん

おはようございます。

音楽に疎い私ですが、今回のブログは納得です。
結局、ピアノの演奏は、頭ではなく、体が覚えているのでしょうね。
この事は、音楽以外の分野でも、同じだと思います。

車の運転も、似ています。
初心者の頃は、センターライン等に合わせて、車を合わせようとします。
慣れてくると、行きたい方角に目を合わせると、車は自然にその方向へ向かいます。

2017/02/03 10:09:08

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