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スウェーデンの思い出、その二 

2016年06月05日 ナビトモブログ記事
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船上から川岸を眺めていると、随所にデッキというのか簡単な船着き場が見える。

案内役のアンネ・ゾフィさんが近くに居たので訊ねてみると、あれらはプライベートの船着き場だと教えてくれた。

「最近はうちでも、船遊びをよくするのよ。孫が喜ぶから・・」という。

「あなたも操縦するの?」と訊くと、普通に頷いている。

「ライセンス、持っているの?」と重ねて訊ねると、

「ライセンス?」と、彼女は笑いながら答える。

「そんなもの、いらないのよ。大きな船ならともかく・・。」と、これまたおおらかなことを言う。

「ただね、冬の間はボートが使えないから、陸に挙げて保管するのが結構、高くつくのよ・・」まあ、傍には見えない苦労はあるらしい。

我が家では主人が、名古屋に転居してきてから、海が近いので、船の操縦免許を取得したのだった。

終末は陸の上で迎えたいと思っている私は、余り乗り気では無いのだが、何度か近くの小島まで、二人で出かけたことはある。

ホテルに戻ってから、主人に「こちらでは、船を操縦するためのライセンスなんて、要らないんだって」と伝えると、

「こっちも昼間、旦那のアンダースとボートの話したよ。彼は、時々、船で通勤するんだってさ」

何だか、いいなあ・・。


スウェーデン語なんて、初めて聞いたのだが、アンネ・ゾフィさんの話では、ドイツ語に似ているそうだ。

「じゃあ、ドイツ語を聞くと、大体わかる?」と、調子にのって訊いてみると、

「まあ、私はドイツ語、話すけどね・・」何て、ゆとりのある人たちなんだ!


王宮の広い庭を、ラテン系の人たちと散歩していたら、カフェらしき建物が見えて、「何か飲みましょうよ」と、すぐ話がまとまる。

ブラジルのマリアさんは、何年か前の横浜大会に同伴者として参加していたらしく、私は初対面だったけど、親しみをこめて色々話してくれる。

「是非サンパウロへいらっしゃい。日本語だけで生活できるくらい、日本人がたくさん住んでいるから。日本食だって簡単に手に入るし・・」という。

後でこれも主人に伝えると、「こっちも旦那に、客員でブラジルに来ないかい、と誘われたよ」まあ、結局タイミングが合わなくて、実現しなかったけれど・・。


そうこうしていたら、まとめ役のアンネ・ゾフィーさんがやってきて、

「ああ、ここに居たのね。探したわよ」ということで、私も晴れて、愛すべきラテン系の一人となってしまったのだった・・。

そして、またもや楽しいことに、

「それじゃあ。ここでみんな、ランチにしない?」

総勢10数人だったから、いくつかのテーブルに分かれて、それから延々とランチタイムが・・。

もしかして、スウェーデンの人たちもラテン系?


処が、夕方になってホテルに戻ると、これからの滞在地リンチェピンへ、バスに乗って移動するから、急ごうと主人がいう。

夫人たちには、細かい時間が伝わってなかったらしい。

やっぱり、ラテン系かな・・。


今回の滞在地は、ガイドブックの「地球の歩き方」にも乗っていない程、日本では知られていない街である。

ウィキペディアで調べてみたら、Linkoepingリンシーピング。

現地では、リンチェピンと言っている様に聞こえた。



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楽しかったです。

シシーマニアさん

師匠、コメントありがとうございました。

海に囲まれた国の食べ物は、日本人には最高ですね。素材が中心なので、違和感もありません。

私は、恥を忍んで大食漢と化しました・・。

2016/06/05 22:09:59

言葉が堪能ならば、ね

シシーマニアさん

彩さんこんばんは、コメント有難うございます。

単調な毎日を送っているから、追憶に耽り始めると、とめどが無いのです。

旅の恥はかき捨て、だけは避けようと思っていましたが、結果的に、自分の器以上の事はできませんね。

2016/06/05 22:07:27

ラテンで結構

パトラッシュさん

総勢十数人のランチ、いいですね。
皆さんの笑顔が、目に浮かびます。

私もスエーデンに行ったら、遠慮せずに食べまくりましょう。
「すえでん喰わぬは、男の恥」ですから。

2016/06/05 19:42:28

うわ〜

彩々さん

なんかいいですねぇ〜。

良く知られた外国、NYやロンドンでのお話は
イメージしやすいですが、北欧・スウェーデンの
こうした生活を聞かせていただくのは貴重です。
なるほど、幸福度世界一位であるのが解ります。

さすが、世界各地で暮らされたシシーさんの
海外生活こぼれ話は、「兼高 薫・世界の旅」を
観ているようです。
現地に居るように伝わり、引き込まれます。

2016/06/05 10:44:06

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