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スウェーデンの思い出、その一 

2016年06月04日 ナビトモブログ記事
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ストックホルムから発信していらっしゃるブログを、拝読しながら、数年前に訪れたスウェーデンを懐かしく思い出している。


思い出せば、出発から非日常的だった。

名古屋からは、フィンランド空港でヘルシンキへ飛び、其処から一時間でストックホルムへ着く。

フィンランドとスウェーデンは時差が一時間あるので、行きがけは出発時間と到着時間は同じはずであった。

のに・・。

出発前日に、名古屋は台風に見舞われて、出発当日の朝には、既に天候は回復していたというのに、何と機体が到着していないからという理由で、欠航だという体たらく。

主人の仕事の出張だったので中止する訳にもいかず、結局成田にまず飛んで、其処から深夜便でパリまで飛んで、朝一でストックホルムに着く、という大変大回りな行程となった。

帰りはすんなりと飛べたので、私にとってスウェーデンは、遠いのか近いのか、感覚的によくわからない。


着いた夜には、船上で歓迎パーティがあって、久しぶりの人たちに色々お会いした。

スウェーデンは、コーラスが盛んだという話だったが、ディナーの後には、民族服を着た同好会風の人達が数十人、色々な曲をご披露してくれた。

今回のホスト役であるグスタフソンさん夫妻の、かつてのパパ友とママ友達だったと後で言っていた。

ずいぶん、アットホーム的なおもてなしであった。


スウェーデンやフィンランドは、リアス式海岸で海が陸の奥まで入り込んでいるから、私達にはそれが川の様に見える。

泊まったホテルは、「オーシャン・ビューの部屋」と聞いていたが、窓から眺めた景色は、ちょうど川縁の様であった。

いずれにしろ、異邦人の私には何でも珍しいから、特に不満があったわけではないけれど・・。


旦那様たちが仕事中、我々同伴者の為に毎日、色々計画を立ててくれてあって、翌日はグスタフソン夫人のアンネ・ゾフィーさんがまず、ストックホルムの街を案内してくれた。

王宮があって、王族達が手を振るバルコニーが見えた。


「王太女のヴィクトリア王女が小さいころ、お転婆でバルコニーからよく飛び上がってたものよ」とアンネ・ゾフィーさんが解説してくれる。

「ほら、旗が見えるでしょう。現在、国王陛下が城内にいらっしゃる、というサインなのよ」と言うと、イギリスから来たエリザベスさんが、

「We have same system」とつぶやいたのが、何だか面白かった。

それは私の中で、「え〜っ、そんな簡単に表現するの?」だったのか、あるいは、簡単で私にも判ったからだったのか・・。


海辺から船に乗って、王族の住んでらっしゃる別宮へ行った。

以前は、ストックホルムの王宮にお住まいだったけれど、お子様たちの環境を考えて、移られたという話だった。


その年に、新しく日本から参加したMさんは、宿泊しているホテルのカードを見せてくれて、「どこかで迷子になっても、これがあれば何とか戻れると思って・・」と慎重な姿勢を伝えてくれた。

一方隣に座った、ギリシャのクリスティーネさんは「今日、これから私たち、何処に行くのかしら?」と、煙草を吸いながら私に訊く。

旦那様が、申し込んでくれたので、やってきたらしい。

ラテン系の人は、一般的におおらかな人が多くて、その日は彼女と、ブラジルから来たマリアさんのお蔭で、のんびりとした時間を過ごすことができたのだった。



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