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敏洋’s 昭和の恋物語り

[舟のない港] (五十三) 

2016年06月01日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



ミドリは、心地よさそうに男の手の動きを楽しんでいた。
身体の芯から火照っている。
ミドリは、男の右手を自分の乳房に押し当てると、男の肩に頭を預けた。
男の右手が、優しく動き始めた。
と、ミドリの口から小さな嗚咽にも似た声が漏れ始めた。

男の脳裏に、ふと麗子の言葉がよぎった。
―いつからかしら、私たちの間に溝が生まれたのは。
いつからかしら、私と貴方の言葉が違ってしまったのは。
貴方の言葉を探している内に、ただ苛立ちだけが私を襲って、貴方を怒らせることばかり、話してた―

“今になって、何故麗子のことが気になるんだ”
ミドリに対する裏切りのような気がした。
全てを男に委ねているミドリだった。
男にしても、全てを受け止めてやらねば、という思いはあった。
そしてそれは、受け止めるという義務感のようなものだった。

麗子は、男に言葉で迫った。
そして男を苛立たせた。
ミドリは、言葉ではなく男に全てを投げ出した。
しかし、今の男には重荷に感じられる。

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