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敏洋’s 昭和の恋物語り

[舟のない港] (四十九) 

2016年05月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「ハイ、ハイ、みんなサービスよろしく! お一人さま、またまたのご来ー店だよ!」

耳をつんざくような騒音の中、二人掛けのソファに案内された。
薄暗い店内で、ミラーボールの光が グルグルと回っている。

赤・青そして緑の光が、洪水となって店内を走り回っている。色の倒錯、交錯。
天井といわず壁といわず、その色はあらゆる物にしみ込んでいた。

音が激しい。
流れる音楽に負けじと「あ、それ! あ、それ! かもがネギしょって、それそれそれ!」と、大声でがなり立てている。

そして、爆裂音。
あらゆるコミニュケーションを拒否するが如くに、それぞれの楽器がその存在感を主張する。

「ご指名はございますか?」
耳元に、大声が入ってきた。
これ程の音が何故必要なのか、後になって男にわかった。
男は、呼び込みの男に聞いたホステスの名前を告げた。

「若い娘ばかりだから 心配ないよ、お客さん。
ええっと、グラマーと言えばマリちゃんだね、絶対だよ」
親指を立てて、間違いないからと念を押している。
内心期待しつつも、ダメで元々だと考えた。

「こんばんわあ、マリでえす! 今夜は、楽しみましょうねえ」
男の首に手を回して、ぴったりと体を密着させながら耳元で明るく声をかけてきた。

?そうか、この騒音はこの為か?と、男は店の方針に納得した。
体を寄せての会話など、一般のキャバレーでは常連客でなければできないことだ。

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