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敏洋’s 昭和の恋物語り

[舟のない港] (四十五) 

2016年05月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



興奮冷めやらぬ紳士は、ソファに腰を下ろす間もなく、男に詰め寄った。
「れ、麗子を、どうした!」
意外な言葉に、男は驚愕した。麗子の父親だった。

男は「麗子さんが、何か」と、喉のひりつきを覚えながら答えた。
「と、とぼけるな! お前の所に居るだろう。
もう、四日、いや五日だ。
帰って来ないんだ、かえって‥‥」

最後の言葉は、涙声になっていた。
紳士は、力無くソファに崩れるように、腰を下ろした。

五日前? 俺のアパートに来た翌日だ。
しかし、どういうことだ、一体。
来はしたが、麗子は帰ったのだ。
タクシーに乗り込むところを見ている。

子どもじゃあるまいし、自宅まで帰ったかどうかまで確認できるものか。
送り届けるべきだったか‥‥。
しかし、勘違いをされても困るし‥‥。

「そう言われましても、わたしには何のことだか。心当たりがありませんが」
男は逃げた。
前日に会ったなどと言えば、「ほらみろ」ということになりかねない。

「む、無責任なことを言うな! お前が、麗子をたぶらかしたんだ。
そうでなければl‥‥。
あの麗子が、無断で一晩たりとも、無断外泊などしなかった娘だ。
どこだ、どこに隠した!」

男の言葉に耳を貸すことなく、その紳士は、いや麗子の父親は、男の差し金だと決めつけていた。

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