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独りディナー
蟹と息子
2016年01月06日
テーマ:シニアライフ
いつの頃からか、我が家の大晦日の食卓は、蟹がメインディッシュになっていた。
東京に住んでいた頃、12月の31日は、小田急デパートの鮮魚売り場に朝いちばんに出かけて行って、大きなタラバガニを購入するのが習慣だった。
息子が、部類の蟹好きだったから。
何故、そんなに蟹好きになったのか・・?
思い起こしてみれば、それはカナダでの、ロブスター経験が由来だったのかもしれない。
ロブスターは、カナダの特産品である。
住んでいたオタワのお魚屋さんで、活きたロブスターに出会ったのが最初だった。
料理法を、お店の人に聞いてみると、
「大きな鍋に10センチくらい水を入れて沸騰させる。其処に、活きたままのロブスターを全部入れて、鍋のふたで抑える。それだけさ」と、教えてくれた。
それからは、鍋のふたで抑えるのは男性群に任せて、一年間の間に何度体験した事か・・。
でも何と言っても、P.E.I.と呼ばれる、プリンス・エドワード・アイランドでの、ロブスターは忘れられない。
カナダ産と言われるロブスターも、大体がP.E.I.からの直送である。
カナダに住んでいたのは、娘10歳、息子9歳の時。
娘は、「赤毛のアン」の舞台となったP.E.I.を訪れた時、私と一緒にガイドさんの説明を聞きながら共に小説の世界に浸っていたのだが、9歳の息子に少女小説の世界は無理だったろう。
今から写真を見ると、退屈そうに逆立ちの練習をしている姿ばかりが写っている。
でも、夕食時に訪れた、州都シャーロットタウン一番人気のレストランで、最大サイズを注文して食べた、その味はどうやら息子の琴線に触れたらしく、「僕、大人になって恋人ができたら、又ここに食べにくるんだ」と、一人で決心した様子だった。
でも、帰国すれば勿論、ロブスターよりは海老だろう蟹だろう、の世界となり、息子の執着はどうやら蟹へと移行していった。
一浪して、なんとか志望大学に合格した際に、息子が所望した合格祝いは、皆で蟹を食べに行くことだった。
いや、親の方が「受かったら、蟹を食べに行こうね」と釣ったのかもしれない。
一緒に志望大学に入学したクラスメイトにその話をして、呆れられたそうである。
彼は、合格祝いに立派なパソコンを買ってもらったそうだから・・。
でも、蟹を囲んだ今年のお正月は、ちょっと久しぶりで楽しかった。
なぜなら彼は、15年ほど前に家を出て、一人暮らしを始めたのだから・・。
息子は、本人の弁によると、浪人時代に心を病んでしまったらしい。
すべてを絶って、一年間を、受験勉強に費やしたのだ。
合格こそしたけれど、大学に馴染むことはせず、入学式から出席を拒否した。
彼は、学問ではなくてミュージシャンを志していたのだが、高校生の決心は一時的なものかもしれないのだから、とにかく大学には行きなさい、というのが我が家の方針であったのだ。
息子自身も、高校時代は、受験勉強から逃れる様なことはしたくないと思ったのだろう。
一浪して、父親と同じ大学に入学して、同じ土俵に立てた時点で、改めて自分の道を見つめ始めたらしい。
浪人時代に失った心のしなやかさを、取り戻すためには一年間を要したそうだ。
受験の為に勉強した息子にとって、合格はきっと終着点だったのだろうと思う。
だが、学期が始まって授業に出てみると、さあこれからは自由に勉強しようといった周囲の熱さに、とても彼は溶け込んでいけなかったらしい。
一年間、息子は逡巡しながら毎日を送っていた。
よく言われる五月病かと思ったが、息子の場合は一年くらいそれが続いたのだった。
そして、出した答えの第一歩が、家を出て独立することだったらしい。
最初は暫く、コンビニでアルバイトを続けてお金を貯め、なんとか小さなアパートへと引っ越していった。
それから、アルバイトの効率が良い塾講師を始めたのだが、それがどうやら子供好きの彼の性に合っていたらしい。
紆余曲折を経て、現在は子供たちを教えながら、ミュージシャンとしての夢を「音画」という形で追い続けている。
昨年の娘の結婚式に贈った映像は、番外編で、通常は受験生たちへの応援歌を作っているという。
最新作として、ユーチューブにアップしたのは
「音画 夢見るドングリ」
もし、見てやって戴けましたら幸甚でございます。
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このシニアナビは、素敵な場ですね
マリーさん親ばかにお付き合い下さって、ありがとうございました。
私は友達が少ないので、つい・・。
でも、皆様がこんなに温かいコメントを下さって、ますますこのシニアナビにはまり込んでいきそうです。
マリーさんを見習って、バーチャルばかりではなく実際にも行動したいとは思っていますが・・。
2016/01/09 15:03:31
遅くなりました
音画見せていただきました。
前の結婚式の時も感心しましたが、今回のも感動しました。
素晴らしい能力のある息子さんをお持ちですね。
自慢していいですよ。
蟹は年に1回ぐらいしか食べに行きませんが、私も大好きです。漁獲量が減ってこの先高くなるでしょうね。
2016/01/08 14:12:36
ありがとうございました
Reiさん、こんばんは。
早速映像を見てくださったのですね。
ありがとうございました。
「色々悩んだ息子さんだからこそ、こんな暖かい音画ができるのですね。」
この一言は、息子がさぞ喜ぶことと思います。
それが多分、息子の自負なのだろうと思うので・・。
家を出て、自立してからは、多分色々な社会を見てきたのでしょう。
自分でも、それが宝だと思っているようです。
2016/01/06 21:13:45
ありがとうございます
喜美さん、コメントありがとうございます。
ここで、言っちゃいます。
つまり、我が家は主人が公務員でしたので、貧しいのです。
まあ我が家族は、現代では珍しい、ハングリー精神の持ち主という訳です。
親の私が子供に引き継いだことは、たった一つ「努力家」だけなのです。
でもそうとも知らず、喜美さんは、以前の映像も再び見てくださったのですね。
本当に温かい気持ちで接してくださって、ありがとうございます。
2016/01/06 21:10:01
ありがとうございました。
師匠、親ばかに付き合って下さってありがとうございました。
「テンテンテン」も「ミラーニューロン」も見てくださったのですね。
私から見ると、息子は言葉の才に欠けていると思っていました。こんなお褒めの言葉は、身に余る(母親の身に余る)初めての経験です。
親ばかを顧みず、一人でも多くの方に聴いていただきたいと思いましたが・・。
今日は、母親の幸せに浸った一日でした。
2016/01/06 21:00:26
ありがとうございました
SOYOKAZEさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。
SOYOKAZEさんにはもしかしたら、この親ばかの気持ちが、真摯に伝わっていくかもしれませんね。
表現したい、という気持ちは老若男女を問わず、持ち合わせているのかも知れません。
親としての私は、親ばか位しか出来ることはありませんが、こうして励ましのコメントを戴くと、本当にありがたく思います。
親が推薦しても社会は取り上げくれませんが、何かの機会があれば、お心にお留置き下さいましたら、嬉しく思います。
年齢を超えて、挑戦する気持ちは普遍なものだと、私自身も思っています。
2016/01/06 20:51:41
ありがとうございました。
吾喰楽さん、コメントありがとうございました。
一人でも多くの方に見て戴きたいという、親心でした。早速ご覧になって下さったのですね。
何となくいつも、吾喰楽さんの温かさが伝わってきます。
今後とも、応援してって戴けましたら嬉しく思います。
2016/01/06 20:43:33
親バカですが、
正直なところでは、一人でも多くの方に見て戴きたいという気持ちでした。
彩さん、親身になって見て下さって、本当に有難う。
親は、どんな形にしろ子供の成長は嬉しいものですよね。
私も、最初にこの映像を見て、ちょっと涙が出ました。
息子は多分、母親に甘えている自分の弱さをいつも感じているのだと思います。
可愛がるのも善し悪しですね。
2016/01/06 20:40:51
素晴らしいです
音画、見せていただきました。
映像の力、音楽の力・・・それらが集まって、人の心を動かす力になっていると思います。
色々悩んだ息子さんだからこそ、こんな暖かい音画ができるのですね。
夢を見つけられずに、自信をなくしている子どもたちに見せてあげたいです。
私たち大人も勇気がもらえます。
2016/01/06 15:14:30
凄い一家
どうしてこんな不公平なのかしら
我が家の一族何にも出来ないで
食べてお喋りするばかり
貴女のご家族あの両手の運び 其の
上手な事 歌声も聞き入りました
前の結婚式も又見てしまいました
2016/01/06 14:51:19
うーん・・・とうなりたくなるほどに
天は気まぐれで、時に一人に対し、二物どころか、何物も与えるようです。
息子さんが、それです。
その伸びやかな声、いいですねえ。
左右の手が、同時に異なった動きをする。
出来る。
それは命令を発する、脳に秘密がありそうですね。
もしかすると、ピアノの練習も、その辺に関係があるのでしょうか。
詞藻(詩文の才)にも、非凡を感じます。
「丁寧に磨いていたのは宝物ではなく 宝を入れた箱だったんだ」
その示唆するところに、はたと気づかされたりします。
「君のいいところをみつけたよ」
これは、自身のことを問い直した結果でありましょう、きっと。
シシーマニアさん、いい息子さんをおお持ちです。
2016/01/06 09:52:31
素晴らしい才能ですね
おはようございます。
両手で温かみのある絵を描きながら、唄う。
内容も見る者の心に沁みて来ます。
素晴らしい感受性と、才能の持ち主でいらっしゃいますね。
NHKの「みんなのうた」に推薦したくなりました。
何時か、素晴らしい砂絵と歌のコラボがありましたが、それに匹敵すると思いましたよ。
もっと沢山の方に見て、聞いて欲しいです。
そして蟹をお腹一杯食べて頂きたいですね。^^
2016/01/06 08:51:04
素晴らしい!
おはようございます。
「音画 夢見るドングリ」を、拝見しました。
彩々さんの云う通り、タイムリーなアップですね。
そして、「結婚式」も、再度、拝見しました。
この作品で、我がシシリー像が出来上がったのです。
何れも、ご子息の人柄がにじみ出た、素晴らしい作品です。
近日、バックナンバーも、じっくりと拝見したいと思います。
2016/01/06 08:44:38
「音画 夢見るドングリ」
シシーさんのファミリーストーリーを
うちの家族の歴史を懐かしく、照らし合わせ
ながら、拝読しましたよ。
ご子息の「音画」を初めて知り、拝見した時は
我が娘の結婚式で不覚にも号泣したぐちゃぐちゃな
母でした。
そんな我が心境も思い出し、シシーさんちの姉を思う
弟の気持ちがじわ〜と伝わり、PCの前でしばらく泣きました。
今回の「音画 夢見るドングリ」も公立中高一貫受験を
控えている孫ッチを想い拝見して、また朝からじわ〜と
こみあげて来るものがありました。
タイムリーな素晴らしい音画です。
ご子息に我が愚孫の家庭教師になっていただきたい
くらいです。
2016/01/06 07:10:03