メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

敏洋’s 昭和の恋物語り

にあんちゃん 〜警察署の一室においてのことだ〜 (二) 

2015年12月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 孝男の勤める銀行においても、上司からの叱責に給湯室に駆け込む女子行員がいる。
男子行員の殆どが、その上司に対して「そこまで言わなくても」といった顔を見せる。
しかし孝男はそう思わない。
どころか心内で、泣くぐらいなら手を出すなよ、と思う。
己の能力以上のことに手を出して、結果失敗したとなれば叱責を受けて当然だ。
過信は慢心だ、と思う。

取引企業についても同じ事を思っている。
この不況の最中、運転資金の追加融資を声高に迫る企業が増えている。
本店での支店長研修時には、社会貢献をと口酸っぱく言われる。
他行が手を引いた企業でも、大化けすることもあるのだからと熱弁をふるう講師がいる。

しかしその結果責任は、すべて現場の支店長にかかってくる。
大口融資で本店の許可が下りたとしても、結果責任は支店長ということだ。
支店長である孝男は、お客さまは大切にと、朝礼では訓示する。
しかし朝礼の訓示など建前に過ぎない。
本音では“危ない会社からは手を引け”そして“弱き者は市場から去れ”と思っている。

奥の部屋のドアが開き、肩をポンポンと叩かれながら、次男(つぐお)が出てきた。
口を真一文字に結んだその顔からは、なんの表情も読み取れない。
孝男に気付いた次男だが、悪びれる風もなくそっぽを向いた。
とたんに、孝男に怒りの思いが湧いた。

“そもそもツグオは、なんで老人に暴行を働いたんだ。
ほのかの勤める施設だと言うが、何があったんだ。
第一鈴木ほのかさんに対する私の気持ちと、今回のツグオのことと、どんな関係があるんだ”

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ