メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十九)もうお母さんじゃないんだ 

2015年12月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



言葉にするにつれ、すべてが消えていった。
兄妹と口にした途端に、早苗が女に見えた。
身内と口にした途端に、早苗が見知らぬ女に感じられた。
好きか? と口にした途端に、激しい劣情が湧き上がってきた。

涙目の早苗が、憂いを秘めた女に見えてきた。
どうするどうすると、うっすらと開いた口から、桃色の香を漂わせてにじり寄ってくるように感じた。
袖口からの白いか細い手が杯をとれと催促し、桃色に恥じらう指が飲み干すようにと急かせる。
今の彼にとって、座敷机のあることが、ありがたくもあり邪魔にも感じた。

「ただいまあ! タケくうん、帰りましたよー」
「お帰りなさい」
ほほを膨らませる早苗を残して、彼は玄関先に走った。
助かった、救いの神だ、そんな思いで小夜子を迎えに出た。

「今日はね、タケくんにね、会わせたい人がいるのよ」
満面に笑みを浮かべる小夜子が、居た。
スクリーンから飛び出た女優と見紛う、小夜子が居た。
彼の脳裏に焼きついている小学校時代の母、小夜子が居た。

“あゝ、もうお母さんじゃないんだ。一人の女性、小夜子という女性なんだ”

「お母さんがね、お世話になってる人。タケくんも知ってる人よ」
「やあ! 久しぶりだねえ、武士くん」
「あっ! 勝利おじさん」

*申し訳ないです。
 またしばらく、中断します。
 中々、進みません。大まかな筋は出来上がりましたけれど。

 ―絶頂期に、武藏が病死します。
 その後、小夜子と五平との確執が始まります。
 取引先銀行の支店長である○○の娘を、五平が嫁にもらったことで…。
 女帝は並び立たないものですよね。

 
 というところで、出来るだけ早く再開したいと思います。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ