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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十九)二人が許婚になってた件だ 

2015年12月21日 外部ブログ記事
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「ホント? じゃあさ、初詣でにつれていってくれる?」
顔を伏せたまま、早苗は彼に確かめた。
「あゝ、いいさ。お母さんが帰ってきたら、出かけよう。だから、もう泣かないでくれよ」
「じゃあ、約束のキスして!」
突然彼にしがみつくと、早苗は目を閉じた。

「早苗。今日は、真面目に向き合おう。
うん、分かってる。早苗はいつも、真剣だったな。
僕が逃げてたのかも、しれんな。
今日は、真面目に話す。だけど、泣くなよ。
どんな話になっても、本心を話してるんだから、絶対に泣くな」

早苗の両肩をつかみ、軽く揺すった。
早くも涙目になった早苗だったが、気丈にグッとこらえた。
「うん、約束する。早苗、泣かない」

「早苗。お前には、ほんとに感謝してる。
特におじいさんのことでは、世話をかけたな。
それにお母さんのことでは、早苗を怒ったりして悪かった。
確かに、お母さんに良い人ができたらしい。

けどな、それは僕とお母さんの問題だ。
こと細かに報告なんかしてくれなくていい。
分かってる、分かってるって。
早苗の親切心からだということ、十分に分かってる」
早苗の目をのぞき込む彼に、“お兄ちゃんだからだよ”と、うなづく早苗だった。

「さてこれからが、本題だ」
“いざ本丸!”と意気込みかけた彼だったが、身構える早苗に気付き、声のトーンを少し下げた。
「いつの間にか僕の知らないところで、二人が許婚になってた件だ。正直、早苗では考えられ、、、」
「待ってる、いつまでも、待ってる!」
彼の言葉をさえぎって、早苗が叫んだ。

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