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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十九)大人だけに囲まれて育ったから早熟なだけだ 

2015年12月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



取り残された彼は、狐につままれた思いだった。
妹だと公言してきた彼だった。
大学においても同世代の女子には興味を持たない彼だった。
しっかりとした信念を持ち、何かに没頭している女子でなければ女性としては認めない彼だった。
“ちゃらけた女は女じゃない”とばかりに見下す彼だった。

必然、年上でなければ女性として見られない彼だった。
それが今、昨夜の同窓生たちの会話の中でポンポンと飛び出した早苗は、彼の知る―いや気付かない早苗の姿を知り、
“大人だけに囲まれて育ったから早熟なだけだ”
そう言い訳をしてみても、妹だと自分に言い聞かせようとしても…。

田口の
「早苗ちゃんを、嫁さんに欲しいよ」
という言葉も、冗談ではないかも知れないと思えた。
「冗談じゃない! あんな奴には、やれん!」
思わず、声に出した。

「なあにい? 何をやれないの?」
台所からお膳を運んできた早苗が、彼に聞いた。
「なんでも、ない!」
「おゝ、こわっ。きげんが悪いね、お兄ちゃん」
「いや、そうじゃない。早苗が、独り言に一々反応するからだよ」

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