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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十九)信号無視してでも、行けば良かった 

2015年12月13日 外部ブログ記事
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やっとの思いで国道に辿り着いた。
走行中の車はまばらではあったが、雪はシャーベット状になっていた。

信号待ちの折に車から降りると、フロントガラスの雪を取り除いた。
雪まみれになったコートを脱いで車に乗り込むと同時に、信号が青に変わった。

ゆっくりと発進させる真理子だったが、後輪がスリップしてしまう。
幾分上り坂になっていることも、災いした。

「だめだわ、信号無視してでも、行けば良かった」
ため息混じりに真理子が呟いた。
「後ろから押すよ」

すぐに外に出て、車の後ろに回った。
雪に足を取られそうになりながらも、何度か繰り返す内に何とか国道に入ることが出来た。

「ううぅ、つめたい。指がチギレそうだよ」
「ごめんね、ごめんね」

真理子は彼の手を取ると、セーターの中に入れさせた。
「良いよ、真理子さん。冷たいだろ?」
「良いのよ、これ位させて」

後続の車がライトをパッシングさせながら、真理子の車を追い越していく。
「もう良いよ、真理子さん。暖かくなったよ、行こう!」

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