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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十九)お父さん任せだから 

2015年12月12日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「雪道の経験、ないのよね。いつもお父さん任せだから」
「ゆっくり走れば、大丈夫さ」
心細げに言う真理子に、彼は励ますように答えた。

何かアドバイス出来ればと考えてみるが、何も思いつかない。
彼自身が運転免許証を持っていない。
従って車の運転も経験がない。

そもそも自家用自動車に乗るなど、あの麗子とのデートの折りだけだ。
とにかく、真理子に任せる他なかった。

激しく動くワイパーの先に、ヘッドライトに照らされた雪が激しく襲ってくる。
次第に雪の嵩で、ワイパーの動きが悪くなり視界が狭まってきた。

「すごい降り方だなあ…こんなの、経験ないや」
「わたしも、はじめてよ。ねえ、遠まわりになるけど、国道に出ていい?」
「うん、任せるよ。もし無理だったら、歩いて行こう」

田畑と道路の境が、標識で辛うじて分かる程に雪が積もり始めた。
トロトロと走っている限りは、車は何とか直進している。
しかし、四つ角近くで軽くブレーキを踏むと、やはり車が横滑りする。

真理子は真剣な眼差しで、体をハンドルに被せるほど前屈みにして運転した。
「みん(などうしてるかなあ)…」
話し掛けようとした彼だったが、真理子の鬼気迫る表情を見ては、とても話が出来る状態ではない。

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