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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十九)酔ったふりをしての千鳥足だったが 

2015年12月09日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



酔ったふりをしての千鳥足だったが、次第に気分が悪くなってきた。
胸がむかむかとし、頭痛が襲ってきた。
そんな彼の異変に気付いた真理子は、
「大丈夫? 気分、悪いの?」と、心配げに声をかけた。

「うん…ごめん、ちょっと」
彼は胃から突き上げてくるに嘔吐感に、悩まされた。
吐瀉物が喉元まで込み上げてくる感覚に襲われるが、嘔吐までには至らない。
道端にしゃがみこんで、口の中に指を突っ込み無理やりに吐き出した。

何度か繰り返して、胃のむかつきがやっと収まってきた。
真理子は、彼の背中をさすりながら
「すぐそこの駐車場に、車が置いてあるから。
ちょっとここで待っててくれる? 車、取ってくるから」
と、駆け出した。

底冷えのする寒さの中、体をガタガタと震えさせている。
足元から襲ってくる冷気が、彼の体温を急速に奪っていく。
それに加え、白い物がちらほらと降り始めた。

「おーい、大丈夫かあ!」
高木が、息せき切って駆け寄ってきた。
「真理子、車を取りに行ったんだな? 
あゝ、やっぱり戻したか。体調が悪かったんだ、悪いことをしたなあ」

「いや。空きっ腹に、飲んだの、がまずかったよ」
絞り出すような声で、彼は答えた。
「大丈夫?」

君代や照子の声も聞こえてきた。田口や広田も、駆け付けた。
「もうすぐ、新年だろ? 僕は良いから…」
何とか立ち上がった彼は、本殿前に行くように答えた。

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