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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十九)打ち合わせ済みのことらしい 

2015年12月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「いいわよ」
言うが早いか、真理子がキョトンとしている彼の腕を掴んだ。
どうやら佐知子と真理子の間では、打ち合わせ済みのことらしい。
有無を言わさぬその所作に、彼は苦笑いをする他なかった。

「大丈夫?」
照子と話に興じていた君代が、駆け寄ってきた。
「うん、空きっ腹に飲んだのが悪かったみたいだ。悪いけれど、先に帰ることにするよ」
真理子に恥をかかせる訳にも行かず、力ない声で答えた。
しかし不思議なもので、酔ったふりをしている内に、酔いが回り始めた気がしてきた。

少し離れた場所で見守っていた高木は、心配げな顔付きで
「悪かったなあ、無理をさせて」
と、声をかけた。
田口や広田も、いつもの冗談を言うこともなく、彼を見送った。

君代だけは、
「怪しいなあ。それ程でもないような気がしない」
と、照子に耳打ちした。
「あの二人、出来てるんじゃないの? どうも、ミタライ君、引きずられてるような気がするなあ」
照子の言葉に、
「そうね、そうかもね。真理子は、ミタライくんが、ホントに好きだったんだね」
と、君代が相槌を打った。

「吹っ切れれば、良いけどね。ミタライ洗君には、早苗ちゃんが居るんだからさ」
「そうよねえ…。毎日通ってるんでしょ、早苗ちゃん」
「一生懸命、茂作じいさんの面倒を見てるらしいわ。
中々出来ないわよ、あそこまでは。感心するわ、ホント」

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