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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十九)君代さんは、どうするの? 

2015年12月01日 外部ブログ記事
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冗談とも本音とも取れる真理子の囁きに、彼は返答に窮した。
しかし真理子は彼の動揺を尻目に、そそくさと自席に戻った。
照子に何事やら耳打ちしながら、彼の方を見ては二人でほくそ笑んでいる。

「どうしたの、御手洗君? 何をからかわれたの?」
君代が酒を勧めてきた。盃を空にした彼は
「いや、ちょっと」
と、言葉を濁した。

「ふふ…どうせ、『ほんきよ』とかなんとか、言ったんでしょ? 
真理子ね、情緒不安定なのよ。マリッジブルーとでも言うのかしらねえ。
あっ、ちょっと違うかな? 婚約したわけじゃないから、適切当じゃないわね。

でも、早晩結婚することになるでしょうし。
わたし、てっきりここを出て行くと思ってたから、意外なんだけどね。
真理子の性格からいって、田舎は向かないのよね」

「君代さんは、どうするの?」
真理子の話題から外れようと、返杯しながら彼が尋ねた。

「私? そうねえ。どうしょうかなあ。
兄が家を継いでくれるだろうから、親の心配はいらないし。
出てもいんだけどね。といって、都会の喧騒は好きじゃないし…。

そのうちお見合いでもして、子供をたくさん産んで。
バスケットチームを家族で作ろうかしら」

「そういえば、バスケット部だったね」
「今ね、母校のコーチをしてるのよ。
毎週日曜日に、後輩をしごいてるの。
顧問の先生って、バスケットは素人なのよね。

もう大変よ、実際。
毎日の練習スケジュール作りから、はては練習試合の設定までやってるの」
大変なのと言いながらも、笑顔がはちきれている。

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