メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十九)いつもと変わらぬ小夜子なのだが、 

2015年11月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



いつもと変わらぬ小夜子なのだが、なぜか今日は眩しく見えた。
忙しく立ち回っているせいではない。
白い割烹着のせいでもない。

にこやかな笑顔が、いつにも増して輝いて見える。
茂作が元気だった頃よりも、晴れやかな表情に見える。
それがなぜなのか、彼が知る由もない。

ただ、予感めいたものは感じていた。
“ひょっとして…”
牧子の言葉が思い出された。
「お母さんにいい人ができたとしても、責めないでね」

一般論としては、彼にも分かる。
まだ若いのだから恋愛感情を誰かに抱いたとしても、それは当たり前のことと、彼も思う。
しかし…、しかしなのだ。
それが自分の母親となると、話は違ってくる。

“違う、違うさ。お母さんに限って、そんなことは…”
「もうこりごり。お母さんは、お父さんだけで十分よ」
そんなことを常々言っていたのだ。

彼が「お父さんが…」と、言外に父恋しの表情を見せると
「タケくんは、お母さんの味方でしょ? お父さんなんかいらないわよね。お父さんはね…」
と、不実だと武藏を責め立てる言葉を聞かせ続けた。

中学に入ってからは
「どれだけ浮気されたことか。タケくんは、おねがいだから浮気はしないでね」
と、聞かされた。
そんな小夜子が、今…。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ