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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十八)共同浴場には 

2015年10月29日 外部ブログ記事
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食後、由香里は嬉々として彼を、村営の温泉場に案内した。
村には似つかわない立派な施設で、二棟に分かれていた。
家族風呂は予約制となっており、昨年の内に佐山家として予約が入れてあった。
「入ろうよお」と言う由香里に、彼はお尻を叩く真似をした。
口を尖らせて不満そうな由香里だったが、渋々従った。

共同浴場には、数人の村人が入っていた。
「おゝ、佐山さん家の」
「由香里ちゃんの、旦那さんになるお方かの・」と、彼を歓待してくれた。
「違いますよ、単なる家庭教師ですよ」
「まあまあ、可愛がってやんなせえの」
「ほうじゃ、ほうじゃ、ゆっくり入んなさいの」と、受け流された。
どうやら、噂の元はお千代さんらしい。

隣の女風呂では、由香里がお千代さんにからかわれている。
「いいおとこじゃの、嬢ちゃん。ばばがかったら、よめに行くんじゃがの」
「だめえ!! 先生は、由香里の旦那さんになるんだからあ」
「嬢ちゃんは、まだ中学生じゃろうが」
「いいの! 高校を卒業したら、結婚するんだから」
「そんなに待っとらんぞ、せんせは」
「婆ちゃん、キライっ!!」

どっと笑い声がするところをみると、他にも多数居るらしい。
そこかしこから、
「芸能人かと、思うたよお」
「そりゃあ、後で拝みに行かにやの」
と、かまびすしい。

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