メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十七)ほんのり桜色に 

2015年10月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「さあさあ、お父さん。もうその位にされたら、どうですか。
今夜は、飲みすぎですよ。先生もお疲れなんですから、もうお休みになられたらどうです?」

母親の助け舟が入り、やっと父親から解放された。
彼も勧められるままに飲んだビールが、相当に回ってきていた。
睡魔に襲われて、幾度となく欠伸を噛み殺していた。

「そうだな。もう寝るかな」
ふらつきながら、父親は別室に移った。

由香里の寝顔を覗き込んだ父親は、
「ホントに、いい娘になった。甘やかして育てすぎて、我がままな娘だったのに。
先生っ! 感謝の言葉もありませんぞ」
と、彼に声をかけた。

「いえっ、何もしてません。元々、いい娘なんですよ。反抗期に入ってただけです」
「ほんとっ、先生には感謝してます。父親に接する態度が、一変しましたもの。
主人も悪いんです。仕事、仕事で、休日なしでしたから。
一番手のかかる時には知らん顔で、今さら父親ぶっても子供は納得しません。
先生も将来お子さんを持たれたときには、お気を付けなさい」

軽く父親を睨んだ後、彼にお茶を勧めた。
喉の渇きを覚えていた彼は、ありがたく頂いた。


「それにしても、よっぽど嬉しいんですねえ。
こんなに深酒したのは、初めてだわ。
由香里にしても、嬉々として手伝ってくれたし。
分からないでもないけれど、由香里の気持ち。
わたしも若かったら、先生とおデートしたいものですわ。
これからも由香里のこと、お願いしますね」

どうやら、母親もご相伴に預かっていたらしい。
ほんのり桜色に染まっている。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ