メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十七)お父さん、席代わって! 

2015年09月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「お早うございます、今回は、お世話になります」
由香里の歓迎の言葉に耳を貸すことなく、先ず父親に挨拶をした。

「いや、いや。こちらこそ、無理を言いましたなあ。
由香里の奴が、どうしても先生を連れて行けと、うるさいものでして。
ご迷惑でしょうが、ご勘弁ください。
今年はねえ、受験のこともあり、中止しようかと考えたのですが」
「お母さま、首を長くしてお待ちでしょうに。ごめんなさいね、本当に」

「もおう! お父さん、席代わって! 由香里、先生とお話したいのに、ちっともお話が出来ないよ!」
膨れっ面の由香里が、助手席から飛び出した。
苦笑いをする彼だったが、実の所はホッとした。父親の隣では、どうにも気鬱だった。
「分かった、分かった。お父さんが、悪かった」

「由香里は本当に、先生が好きなのねえ」
「そうよ。由香里の旦那様は、先生に決めてるんだから。ねっ、先生。
高校に合格したら、またデートするんだもんね。それで、うふふ‥‥」
彼の隣に乗り込んだ由香里は、彼の腕にしがみついてきた。
慌てた彼は、
「由香里ちゃん、それはお父さんのお許しが出たら、という約束だろう?」
と、父親の横顔を盗み見した。

「由香里。先生と結婚したいのか? ハハハ、そりゃあ大変だ。
先生には、素敵な恋人がお見えになるかもしれんぞ。ねえ、先生」
快活に笑いながら、後ろを振り向いた。

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ