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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十六)もう壮絶のひと言よ 

2015年09月14日 外部ブログ記事
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「でも、私なんか運がいい方かもね。
同期三人で頑張ってたけど、結局私だけなのよね、残ったのは。
一人は結婚に逃げ込んだし、一人は水商売にトラバーユしちゃったし」
「水商売って、ホステスさん、ですか?」
「意外? でもね、証券レディが水商売へ、って間々あるわけ。接待でお供することが多いからね」
「接待ですか、いいですね。会社持ちで、ただ酒が飲めるんですよね」
「馬鹿言わないの! 接待よ! 楽しくなんかないわよ。
冗談じゃないわ。その店のホステスより、扱いがひどいんだから。
もうねえ、召使い、奴隷、なの」

気色ばむ蛍子に対し、彼は慌てて謝った。
「すみません、何も知らなくて」
「ごめんね。あなたに怒ることじゃないわよね。
あゝ、でもすっきりした。
初めてよ、男性にこんなに愚痴をこぼしたの。
あなた、案外良い営業マンになれるかもよ。
今、学生?」

「はい、二回生です」
「そうなの、一番いい時期ね。
来年になると、そろそろ就職が気になり始める頃ね。
どう、私の会社に来ない? 何だったら、人事に通してあげるわよ」
「ありがとうございます。でもどうして、営業マンに向いてるって、分かるんですか?」

「ふふふ‥それはね、話をしやすいからよ。
あなた、人の話を聞くタイプでしょ? だから、よ。
営業トークなんてものはね、会社がじっくり教えてくれるわ。
でもね、話を聞く、いえ、聞いてあげられる、というのは、天性のものなの。
普通トークの上手いのが良い営業マンだって思われてるけど、トップクラスだと、一様に聞き上手なの」
「へえー、そうなんですか。聞き上手、ですかあ」

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