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敏洋’s 昭和の恋物語り
長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十六)もう壮絶のひと言よ
2015年09月13日
テーマ:テーマ無し
「はあ、なんとも凄まじいんですねえ」
「そんな男社会でね、女が生き抜くというのは、もう壮絶のひと言よ。
きれい事では済まされないわ。
体だってなんだって、武器になるものは全部使うわよ」
「失礼します」
声と共に、静かに襖が開けられた。
「ホントに、お勉強なのね。
新人さん、おけいちゃんに逆らっちゃだめよ。
このひとは、やり手ですからねえ。男共を手玉に取るんだから」
料理を並べながら、女将が軽くひと睨みした。
「はいはい。女将、そこまでよ。これから口説きに入るんだから、脅かしちゃだめ」
ビールに手を伸ばした彼に対し、「先ずはビールなの、あなたも」と強めの言葉を掛けながら、盃を手に取らせた。
「ここの板前さんはね、九州は佐賀県の伊万里市出身なの。
だからね、伊万里焼の磁器を使ってるのよ。
どう、この色づかいは。赤やら青やら、とにかく派手でしょ?
あたし、好きなのよね。
千利久って知ってる? わびとかさびとか、まるで装飾性を否定しているでしょ。
ああいうのは嫌い」
鼻にしわを寄せて、憤懣やるかたないといった表情を見せる螢子だった。
「私達にはね、情報が来ないの。クズばかり、聞かされるの。
もっともね、男性にしてもそうね。
出身大学で、差別されるわね。だから、二三ヶ月で辞める男性が多いわよ。
悲惨よ、怒鳴られて。『月給泥棒!』とか『死んじまえ!』とかさ。
女性に対してはそこまでの事はないけれど、苦情処理係としか見られてないわね。
さっ、飲もう。お酒よ、お酒にしなさい。
日本人はお酒! あゝ、もう。盃なんて、まどろっこしいわ。
コップよ、コップにしなさい。女将、次は冷酒にしてね」
「はいはい、分かりました」
女将は軽く頷くと、静かに襖を閉めた。
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