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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十五)茂作が夢枕に立った 

2015年08月02日 外部ブログ記事
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その夜、茂作が夢枕に立った。顔を真っ赤にして、怒り心頭に発している。

武士、帰って来い! 
母親が母親なら、お前もお前だ。
遊び呆けている場合ではなかろうが! 
学生の分際で、女にうつつを抜かすなど、以ての外じゃ。

あれ程に、言ったじゃろうが。
都会の女は魔物じゃ、と。
所帯持ちの男に横恋慕するような女は、とんでもない食わせ者じゃ。
田舎者のお前を騙すことなぞ、赤子の手を捻るようなものじゃ。
都会の女は、派手好きでいかんぞ。
辛抱が足りんぞ。
何より、礼儀を知らん!

鋭い眼光で、彼の反論を抑え付けてしまう。
一言の反論さえ許さない、往年の茂作だ。

お前の母親からして、そうじゃ。
都会に嫁がせてしまったのは、儂の一生の不覚じゃった。
チャラチャラして、帰って来おってからに。
ま、今じゃ真っ当になりおったがの。
しかし、またぞろ都会の男に熱を上げ始めておる。
お前の父親で懲りたと思っておったがの。

とに角、都会の女は許さんぞ! お前の嫁は、早苗じゃ。
あの娘は、良い娘になった。
都会に出よう等とは、考えもしとらん。
真理子を見てみよ。
都会に憧れるような女は、ろくでもないことになる。

「お言葉ですが、お爺さま。牧子さんは、そんな女性ではありません。ご両親の世話を、一生懸命されています」
彼は、搾り出すように茂作に反論した。

馬鹿者! 因果応報じゃ、それこそ。
報いじゃ! 悪行のツケが、ご両親に現れたのじゃ。
まだ、分からんのか! 都会に住む女には、実がない。

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