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歌舞伎そばは、見つからなかった　

2015年06月22日
テーマ：シニアライフ

二日目は、歌舞伎座へ行った。

新しくなってからは、初めてである。


まず、地下鉄の東銀座駅が、様変わりしてる。

お土産コーナーが立ち並んで、ごった返しているのだ。

いつも通り、中に入ったらまずお昼ご飯を注文するつもりであった。

並んでいると、私の前の人が「満席でございますので、よろしかったらお弁当はいかがですか？」と声を掛けられていた。


シニア女子一人、お弁当を使うのは何となく侘しいので、大抵は食堂へ行く事にしている。

三階にあった「歌舞伎そば」で、天麩羅蕎麦というのが、私の定番だった。

時には、劇場の外に出て「歌舞伎そば」の、もりかき揚げという時もあった。

目の前で揚げてくれるかき揚げが美味しかったけれど、外に出る慌ただしさは、ちょっと苦手だった。


でも今回はほかにすべがないと思い、幕が下りると、真っ先に飛び出してお蕎麦屋さんを探した。

でも、以前の景色とはちょっと違う。

角に、小さな立ち食い蕎麦を見つけて、とりあえず入った。


もりかき揚げ、というメニューも見当たらず、ざると天丼のセットを注文。

まあまあの味ではあったけれど、納得いかないまま外に出ると、其処は立ち食いそばのチェーン店「富士そば」であったのだ。

今、検索してみたら、場所を替えて「歌舞伎そば」のお店は続けている様子だが、さらに歌舞伎座から離れてしまったのでは、、幕間に駆けつけるのはシニアにはきついだろうなあ。

歌舞伎座の建物や、お店の様子は、以前に比べてシステマティックになった気がする。

いつも楽しみにしていた、目の前で挟んでくれる最中アイスも、今は袋に入った既製品で、これもちょっとがっかり。

一見したところでは、余り違いが判らないのだが、芝居小屋的な風情が失われたのは、一つの時代が終わった、というべきなのであろう。

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