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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜(十四) 小原先生 

2015年06月21日 外部ブログ記事
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「それでは遅くなりましたが、夏期講習ご苦労様でした。
乾杯! それから御手洗先生、ご苦労さまでした。
是非にも冬期講習で、お会いしたいものですな」

岡田の音頭で乾杯を済ませると、皆それぞれに談笑を始めた。

「それにしても、今年の夏期講習は盛況でしたね」
「入試の成果でしょう。Aランクでしたもんね」
「今年の受験生もレベルが高いですから、期待できますよ」
「まっ、いつものことながら、冬期講習が勝負ですなあ」

場違いな感覚に襲われている彼に気付いた小原が、彼にビールを勧めながら
「ホント。短い間でしたけれど、ご苦労さまでした」と、声をかけた。

「ありがとうございます、いただきます」
飲みかけのビールを空にしてから、差し出した。
「小原先生も、どうぞ」

「はいはい、頂きます。御手洗先生は、お酒は強いのかしら?」
「とんでもないです、すぐに酔う方です。小原先生は、強そうですね」
当たり障りのない会話を交わしながら、お互いにビールを勧めあった。

二時間ほど経った頃、一人二人と席を立ち始めた。
それぞれに家庭を持つ講師達は、口々に
「山の神が、待っておりますんで」と、頭を掻きながら帰り支度を始めた。

「そうですな。時間も遅いし、ここらでお開きにしますか。
独身者の方は、二次会に繰り出しましょうや。
といっても、小原先生と御手洗先生だけですか。
どうです、お付き合い願えますかな?」

岡田の声に、小原は彼を覗き込むと
大丈夫ですか、御手洗先生は?」と、小声で尋ねた。
「はあ、僕は大丈夫です。明日は、一日ゆっくりするつもりですから」
「よし、決まった。それじゃ、三人でやりましょう!」

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