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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜(十四) お茂はね、 

2015年06月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「たけし先生。お茂はね、すごくかわいそうなんだよ。お父さんがね、病気で死んじゃったの」
「坂田! あんた、おしゃべりだよ。男のおしゃべりってね、女子からは嫌われるよ」
「そうか、茂子ちゃん、母子家庭なんだ。先生と一緒だね」

「ねえねえ、たけし先生。ぼしかていって?」
「母子家庭っていうのは、お父さんが居ない家庭のことなんだ。
先生はね、お母さんとお爺さんの三人暮らしだけどね」
「じゃあ、お茂の方がかわいそうだね。お母さんと二人だけだもん」

「もう、ほっといてよ。あんたには、関係ないでしょ! だれにも、迷惑かけてないし‥‥」
少し涙目になってしまった茂子の肩に、彼の手が優しく置かれた。

「そうだな。茂子ちゃんの言うとおりだ。
先生はお父さんが居ないことで少しいじめられたけど、みんなは仲良くしような。
おっ、お母さんのお迎えだ」
「はーい。それじゃたけし先生、またね」
「たけし先生、さよならあ」

「茂子ちゃんは、いつも遅いのかな?」
「帰っていいよ、たけし先生。いつも、一人で勉強してるんだから」
「いいよ、いいよ。先生は一人暮らしだから。帰っても誰も居ないしね。
少し、話をしてもいいかな? それとも、勉強の邪魔かな?」
「いいよ、別に」
突っ慳貪な物言いだったが、彼との会話を心待ちにする素振りが見える茂子だった。

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