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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜(十四) すぐにやめちゃうのに。 

2015年06月16日 外部ブログ記事
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迎えの遅い子ども三人が、彼の周りに集まった。
「ねえ、たけし先生。書いたよ、質問」
「そうかい、ありがとう。必ず答えるからね。えゝっと、なに君だっけ?」
「坂田だよ、一番後ろの席に座ってるの」

「たけし先生。私はね、これ。将来の夢は? です」
「はいな。えっと、、、」
「堀、里美です」
「あゝっ! ずるいぞ、里美。名前まで言うなんて。ぼくね、坂田守だから。覚えてね」

「ばっか、みたい。堀井先生が戻ってくるまでの、りん時なんだよ。すぐにやめちゃうのに。
それに、子どものきげんを取ってどうすんのよ。
ここは塾よ。受験対策をさ、しっかりやってくれればいいのよ」

「だって、だって。ぼく、たけし先生、好きだもん。早く覚えて欲しいもん」
「私も、好きだもん」
「大丈夫、大丈夫だ。もう覚えたよ、坂田守くん。それから堀里美さん。
それに、お茂ちゃん? フルネームは何て言うのかな?」
斜に構えた態度をとる、お茂と呼ばれる少女に尋ねた。

「お茂はね、深堀茂子って言うんだよ」
「あんたね、なに勝手に人の名前を!」
つかみ掛からんばかりの茂子に、守はすぐに彼の背に隠れた。

「茂子ちゃん、まあまあ。あっ、茂子ちゃんって呼んでいいかな? 
授業中は、深堀さんって呼ぶけどね。授業が終わったらさ、みんなのこと名前で呼びたいなあ」
「わあ、うれしい!」
「さんせい、さんせいぃ!」
「まっ、いいけどさ‥‥」

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