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どの指で弾く? 

2015年06月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:音楽

まだ詳細を決めた訳ではないけれど、次に弾く予定の曲は、ラヴェルの「スペイン狂詩曲」

オーケストラ用の曲が有名だが、二台ピアノ用に書かれたものがオリジナルらしい。


素晴らしいピアニストでもあったラヴェルの作品だから、非常にピアニスティックで、勿論技巧的には難曲だけど、聞こえてくる響きはまるで溢れ出す噴水のごとくである。

その代り、音符の数も多いので、譜読みには時間も要する。


先日から練習しているパッセージは、自分でも笑いたくなるくらい難しい。

どの様に難しいか・・。

ピアノには白いキイと黒いキイがあって、それらを10本のうちのどの指で弾くか、という判断が難しいのだ。


古典的な曲は、大体使う指のパターンが決まっているのだが、ラヴェルやドビュッシー等印象派の作品は、極めて高度な技術を要するので、弾く人によって様々である。

作曲者も、特に指使いを指示していないことが多い。

人によって手の大きさも違えば、指の長さも違う。

開き方も違えば、使いやすい指の癖もある。右利きと左利きでも差が出てくる。


つまり、まず「どの指を使って弾くか」

譜読みとは、殆どそれに尽きる。

指使いさえ決まれば、道のり半ばに達した様なものである。


手は大きいけれど余り優れたピアノ弾きではなかった、そんな作曲者が書いた曲は、むやみに弾きにくい。

報われない労苦の様な場所が頻出するのは、シューベルトだ。

でも、徒労の様な練習が苦にはならないほど、その響きや和音が美しいので、永遠にシューベルトファンは無くならないだろう。


ベートヴェンやモーツァルト等に出てくる音型は、使う指に余り選択肢はない。

作曲者が素晴らしいピアニストだったから、どの指で弾けば美しい響きになるのか、作曲している時点で既に決まっているのだろう。


それらの作品を弾く者にとってのテーマは、「どの指を使うか」ではなくて、「どのように指を使うか」ということなのだ。

しかし、前述の印象派の作品群は、どの指をどんな順番で使うか、それが大きなテーマになってくる。


最適な指を見つければ、作曲者の書いた音楽は自然に浮かび上がってくる、というと大げさだろうか。

でも、多くのCDの演奏が証明しているように、必ず正しい奏法がある筈だという、その信頼感で、私たち凡人は何時間もかけて探し続けるのだ。


昨日は自分の課題だった、パッセージの解が、やっと探り当てられて、ちょっと今は高揚している。

即興が主体のジャズマンには、無縁の練習方法かもしれないけれど・・。



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指使いも、縛り事?

シシーマニアさん

喜美さん、コメントありがとうございます。
ピアノ、弾いてごらんになったのですか?
ピアノのレッスンが、毎週の苦行だった大勢の子供たちにとって、ちょっと縛り事が多すぎた気がします。指使いだって、自由でよいのにね・・。
指使いに関して、又ブログに書いてみました。

2015/06/08 11:51:23

才能に関しては、ばれたくないですね。

シシーマニアさん

パトラッシュ師匠、コメントありがとうございます。

技術的な事に関しては、それぞれの手法があるでしょうから、書きやすいですね。
心理的な面は、才能に起因してくる気がして、触れにくい気もします。
抽象的には、表現いやすいかもしれませんけれど。何にでもあてはまるでしょうから。
コメントを頂いて、同様な内容のブログを重ねてアップしました。

2015/06/08 11:47:12

片手ですか・・?

シシーマニアさん

吾喰楽さん、コメントありがとうございました。

親指を使う、というのは初めて聞きました。なるほどね。パソコンのシフトキーにも使えるかもしれませんね。
人差し指一本ですか。二本で鮮やかに打つ人は見かけますが、片手なのですね・・。
私は、最初にブラインドタッチを学ばなかったので、遅いです。

2015/06/08 11:41:03

スタートラインに立つまでが長いのです

シシーマニアさん

SOYOKAZEさん、こんにちは。
コメントありがとうございました。指使いに関しては、アスリートに似ているかも知れません。アスリートの方々こそ、きっと外から見るだけではわからない、自分だけの方法をいつも探しているのでしょうね。

指使いについて、再度ブログをアップしてみました。

2015/06/08 11:35:44

ピアノ

喜美さん

あら指決まっているのではないですか
子供たちの残骸でピアノ弾く人もなくなり 叩いてみましたけれど左右が薬指でまごまごして駄目でした

2015/06/08 09:48:00

ありがとうございます

パトラッシュさん

人様のブログを読んで、楽しいことの一つに
「未知の世界を覗ける」ということがあります。
(ブログに限らず、小説でもドラマでも同じですが)

音楽の世界も、私には未知の領域です。
特に演奏する側の、技術的な問題もさることながら、その心理面に、
大いなる興味が湧きます。

弘法だって、より良い書を残そうとすれば、筆は選んだと思うのです。
況や、ピアニストが指を選ぶ。
なるほど・・・
今日も、大いに頷くこと頻りでした。
演奏者の不断の努力の末に、聴衆の心に響く、演奏があるのですね。
次に何かの演奏を聴く時には、そのような背景にも、思いを馳せてみます。

2015/06/08 09:22:33

指使い

吾喰楽さん

おはようございます。

私の知らない話ばかりです。

ところで、私がパソコンを使うときは、ほとんど、右人差し指1本です。
たまに、親指も使います。
その割には、速いですよ。

昔、「親指シフト」というワープロを使っていました。
今のローマ字入力ではなく、平仮名入力です。
ところが、親指と人差し指を同時に使うことで、濁音や半濁音が、シフトキーを使うことなく、入力できました。

2015/06/08 09:03:32

知りませんでした

さん

おはようございます。

私は、鍵盤を弾く指は決っているとばかり思っていました。
そうですか、早くて小刻み、
見ている者の目にも止まらぬ速さで弾く指は、奏者によって違うのですね。

譜面を見て、まず指を決める所から、練習が始まる。

ピアノが上手い作曲者、そうでない者、そのお話しも面白かったです。
世の中には知らないこと山のようにあるのですね。

2015/06/08 08:21:17

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