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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜(十三) 真理子からの連絡待ち 

2015年06月06日 外部ブログ記事
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「そう、やっぱりね。踏ん切りをつけようとしたのね。
でも、忘れられなかったのよねえ。そうなの、一泊したの。
その時に気が付いてくれれば。こんな騒ぎにはなら、、」

「ちょっと、待て! ミタライ君を責めるのは、筋違いだぞ。
分かるわけないだろうが、そんなこと。何も知らなかったんだから」
佐知子の言葉を遮るように、高木が彼を弁護した。

「いや、いいんだ。責められても仕方がない。鈍感な僕が悪いんだから」
「違う! 悪くない、絶対に。『泊めてくれ』ということは、抱かれたいという気持ちの表れだ。俺だって、抱くぞ」
「それは、そうでしょうけど。でも、どこに行ったのかしら。
あたしにだけは連絡をくれてもよさそうなものなのに。
水くさいわ、真理子も。まさか‥‥」
言葉を飲み込む佐知子に
「縁起でもない。そんなやわな女じゃないだろ、真理子は」
と、高木が重苦しく呟いた。

「真理子ってさ、純なところがあるし…」
あくまで、真理子を聖女然としたがる佐知子だった。
「ねえ、なにか言ってなかった、他に」
思い当たる節に気付いたかのような佐知子で、彼の言から確認をとりたがった。
「いや、これといっては‥‥。確か、大阪に旅行するとは言っていたけれども」
「それよ、それ。大阪よ、大阪なの。今は亡くなってしまったけれど、確かおじさんが居らしたはずよ」

結局のところ、真理子からの連絡待ちということになった。
彼と真理子との関係については、三人だけの秘密ということになった。
彼としては、二人に全てを話したことで、少し気が楽になった。

その夜、高木の呼びかけで同窓会を開いた。
急な呼びかけにも関わらず、前回のメンバーが集まった。
真理子のことに触れる者は一人もおらず、彼はそんな心遣いに胸を熱くした。

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