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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜(十三) なぜ気が付かなかったかと 

2015年06月05日 外部ブログ記事
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「そうは言われてもねえ。親友の真理子を放っておくわけには。
でね、今回も私の所だと、思ってたらしいの。
怒鳴り込まれたわ、お父さんに。高木の父にも叱られたし‥‥」
ワッと泣き伏す佐知子に、高木は
「泣くな。お前が悪いんじゃない。真理子の両親が悪いんだ。
頭ごなしに怒鳴りつけてばかりだったじゃないか。
あれじゃあ、誰だって反発するさ。
しかし真理子だって悪い。
一旦は承諾したんだ。結納の日取りまで決めたんだからな。
男の立場からすると、許せんよ」
と、佐知子を庇った。

「真理子にしても、吹っ切れたと思ったのよ。
あの同窓会の翌日、明るい顔で私に言ったもの。『見事にふられたわ』って。
でも、空元気だったのね。段々、元気がなくなってきたの。
『どうでもいいのよ、もう』なんて、投げやりな言葉を使い始めるし。
でつい、言っちゃったの。好きな人じゃなければ、幸せにはなれないわよ、って」
「それが、余分だったんだよ。いや、佐知子を責めてるんじゃないぞ。
誰だってそう言うさ。照子だって、喜代美も、雅恵に清子だって、みんながそう言ったじゃないか」

居たたまれない思いの彼は、意を決して二人に話すことにした。
「実は‥‥。真理子さんのお母さんには言わなかったんだけど。
あの同窓会の夜、真理子さんを抱いたんだ。
言い訳をするわけじゃないが、しこたま酔いつぶれてて気が付いたらラブホテルに居たんだ。
それと、今回は、家出とは知らずにいたんだよ。
『佐知子と旅行するの。一日早く出たから、一晩だけ泊めて』という言葉を信じてしまって。
今思えば、おかしかった。突然抱きついてきたりして。
反省してるんだ、なぜ気が付かなかったかと」

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