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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜(十三) 事の顛末 

2015年06月04日 外部ブログ記事
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母屋を避けて、庭先から高木の部屋に入った。
キチンと片づけられた部屋は、甘い空気の流れる部屋だったろう。
しかし今は、重苦しい淀んだ空気が漂っている。

座敷机を挟んで、彼は高木と相対して座った。
正座する彼に対し、高木は「楽にしてくれよ」と、足を崩すようにと促した。

「早速だけど、少し説明するよ。何が何だか、分からんだろうから」
「どうぞ、冷たい麦茶だけど。それとも、ビールの方が良かった?」
「いや、これでいいよ」
佐知子の差し出す麦茶は、渇きを覚えていた喉に心地よかった。

「私から説明しょうか?」
「そうだな」
言いにくそうな高木に代わって、佐知子が事の顛末を話し始めた。

「どこまで聞いているか分からないけど、真理子に縁談が持ち上がった事からなのよ。
初めは断っていたの、真理子
。好きだったのね、ミタライ君のことが。
いえ、責めるつもりはないわ。
一方的な思いなんだから。

でもね、さすがにご両親も怒り出してね。
『見合いだけでもしろ!』ということになったわけ。
勿論、『嫌なら断っていい』と、言われたらしいわ。
でも、お付き合いを始めれば断れなくなるわよね。
何度か、喧嘩になったらしいわ。
その都度、私の所に避難してきたのよ」

一気に話した佐知子は、大きくため息をついた。
彼は黙って頷くだけだった。
高木は、苦虫を噛みつぶしたまま冷たく言い放った。
「俺は、深入りするなと言ったんだが‥‥」

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