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「ラプソディ・イン・ブルー」を、三回弾いた！　

2015年04月26日
テーマ：シニアライフ

数か月前から準備していた、「ラプソディ・イン・ブルー」の本番が、終わった。


それは当地にある、お庭の綺麗なサロンで開かれた。

一年中、色とりどりの花々が、訪れる人々を楽しませてくれるお庭だが、そこに１０年程前、一面ガラス張りの素敵なサロンが新しく建てられたのだ。

そして、毎年４月には「チューリップ・フェア」と名付けられたサロンコンサートが、連日開催される。

ここのところ、私達も毎年ピアノ・デュオで出演しているのだ。


お仲間は、私のマダム生徒たち。

彼らの気迫にはアマチュアながら、私も励まされる位の、シニアパワーがある。

今回は、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」に挑戦。


最初から、お客様を入れ替えて、二度演奏することは決まっていた。

毎年、恒例である。


今回の曲は２０分近い長さなので、二人の仲間たちが、第一パートを途中で交代して、前半と後半とを分担した。

交代している間も、第二パートの私が一人で弾き続けるという、シニアならでの力わざである。


一回目も、気迫に圧倒されたのか、「アンコール！」という声を戴いたけれど、まあこれは、ご愛嬌で。


二回目も、曲が有名なのに助けられて、終わると割れんばかりの拍手が続いた。

更に、サロンの責任者が、「途中から入っていらした方が何人もいらっしゃるので、有名なところだけでも、もう一度お願いできませんか・・」と、まさかの、リアル・アンコール。


何しろ、お仲間はアマチュアなので、さわりだけと言われても、急には相談がまとまらず、

「曲の途中で終わりにしましても、皆さま拍手のタイミングにお困りになるでしょうから・・。

どうぞ、途中で退出なさって構いませんので、全部弾かせて戴きます」

と、もう一度、全曲を演奏したのだった。


この図々しさこそ、シニアパワーの神髄であろうか。

でも皆さま、最後まで楽しそうに聴いて下さった。

曲の素晴しさの、お蔭である。


アンコールで演奏するというのは、気分がどんどんのってきて、当の私達にとっては、実に楽しいマダム達の演奏会であった。

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