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「女衒 ZEGEN」 

2024年02月04日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1987年/日本〕明治時代。村岡伊平治(緒形拳)は、故郷・島原を捨てて、香港にやって来た。シベリアで密偵の仕事などしていた伊平治だが、幼馴染の女・しほ(倍賞美津子)が、シンガポールで女郎をしているとの噂を聞き、彼女に会いに行く。しほを買い戻した伊平治は、香港で女衒を始める事を思い付き、日本の女を多数密航させる。商売は成功し、4つの娼館を経営するまでになった伊平治だが、天皇が崩御し、廃娼制度ができ、世の中は変わろうとしていた・・・。「女衒」なんてタイトルだから、もっとジメジメした内容かと思ったけど、案外、そうでもなく、コミカルな場面も多い。それは、舞台が東南アジアというせいもあるのかも。他の映画で観るような、「女郎屋に売られた、女たちの哀しみ」のような感傷は、この映画にはない。Wikipediaによると、この映画、客が全く入らず、予定より早く上映打ち切り、さらに、出品したカンヌ映画祭では、殆ど無視されたそうだ。まぁ、そうでしょうね。だって、面白くないし(笑)。女性を、ほぼ騙す感じで連れてきて、男の相手をさせるなど、1987年の作品とはいえ、嫌な気持ちになるし、かといって、女性の気持ちに寄り添った内容でもない。緒形拳さん演じる伊平治がまた、それを、そう悪い事だと思っていないのも、始末が悪い。ラストの伊平治は、滑稽やら、哀れやら。世の中の流れに、自分をアップデートできないと、ああいう最後になるのか、という思い。評価 ★★☆☆☆

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