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「西陣の姉妹」 

2024年04月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1952年/日本〕西陣織の織元・大森孫三郎は、莫大な借金を苦にピストル自殺を遂げた。残されたのは、妻と、長女・芳江、次女・久子、三女・富子。そして、孫三郎が囲っていた妾の芸者・染香(田中絹代)。子供時代から大森屋で奉公していた、番頭の幸吉(宇野重吉)は、必死に金策に走り回るも、上手くいかず、いよいよ、大森家の高価な家財道具まで売らざるを得なくなる。染香は、大森屋の窮状を見兼ね、家を売って、その現金を渡すが、そんなものも、焼け石に水。高利貸しの、あまりに無慈悲な態度に、幸吉は怒りに震え、日本刀を持ち出し・・・。呉服関係の仕事に就いている者なら、知らない者はいない、と言われる、西陣織の名家・大森屋が潰れ、その後の借金をどうするのか、を描いた映画。とにかく、最初から最後まで、金の話ばかりで、気が滅入る。大森家の妻と、娘たちは、今まで、店の経営は父親に任せきりで、世間知らずの、箱入りばかり。なので、いきなり、「どうにかしろ」と言われても、成すすべもなく、狼狽えるばかり。そんな中、唯一頼りになるのが、番頭の幸吉。彼は、本当に一生懸命だ。子供の頃から世話になっている、という恩もあろうが、実は彼は、久子に惚れている。ところが、この恋の顛末も悲しい。久子は幸吉に、「芳江と結婚してやってくれないか」と幸吉に頼むのだ。久子も、幸吉を憎からず思っているけれど、三姉妹の中で、一番世間知らずの長女と幸吉が結婚するのがベストと考え、それは、涙を隠しての決断。田中絹代さん演じる、芸者の染香の気風も、見ていて気持ちがいい。彼女は妾という立場だけれど、家族は公認していたようで、その代わり、家族が困っている時は、ポンと金を出す。カッコいい場面だった。ご都合主義の映画なら、土壇場になって、借金の肩代わりをしてくれるヒーローが現れるのであろうが、そのような事もなく、映画は、フェイドアウトしていった。栄枯盛衰という言葉が浮かぶ。評価 ★★★☆☆

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