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敏洋’s 昭和の恋物語り

[宮本武蔵異聞] 我が名は、ムサシなり!  (三十六) 

2023年12月22日 外部ブログ記事
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(佐々木小次郎 三)
ムサシがこの小倉に来てからというもの、佐々木小次郎という名を一日とて聞かぬ日はなかった。
「あの素早いツバメを切り落としたそうな」「三尺もあろうかという長剣で、目にもとまらぬ早さできりおとしたんだと」「細川さまのごしなん役になられてからというもの、ただの一度も負けを知らずだ」「大きな声では言えねえが、さるご大藩がぢだんだをふんでいなさるそうな」「柳生家ですら、にげごしだと言うからねえ」
 どこを歩いても、小次郎の話で持ちきりだった。日の本一と自負するムサシには、なんとも面白くない。吉岡一門を、と進言した相模屋の番頭も「あのお方とだけは避けられませ。決して相まみえてはなりませぬ。天下一の剣士でございます」と、たしなめた。
ムサシとしても、ためらいの気持ちが湧かないでもなかった。しかしこのままでは埒があかない。とにかく相手を知らぬことには、と小倉の地を踏んだのだ。
 長崎に向かうと告げたムサシに、相模屋から小倉の地でひと休みされてはと、同じく呉服商をいとなむ小倉屋あての紹介状と路銀を手渡された。小倉屋では歓待を受けられるものと思っていたムサシに対して、また喰いつぶれ武芸者かとばかりの態度で接しられた。
吉岡一門を倒したという自負のあるムサシに対し、「この地には佐々木小次郎さまがおいでになりましてな」 と、横柄なたいどを見せつける当主だった。「相模屋さんのご紹介もあることですし、しばらくは当家にて旅のつかれをとりなされ」 相模屋の顔を立てての、当主からの声かけだった。

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