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のんびり。

「緑の小筐」 

2023年06月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

〔1947年/日本〕とある山奥で、炭焼きを生業にしている夫婦がいた。2人は仲睦まじく、そのうちに、男の子が誕生した。夫は、その子の幸せを願い、幸男と名付けた。夫は、日々、暮らしていくうちに、次第に、今の生活に疑問を抱くようになった。家族3人だけの山奥の暮らし。電車も、飛行機も、世の中はどんどん発達しているのに、自分は、それらを見た事もないし、このままでは、幸男もまた、同じ事の繰り返しになるだろう。それでいいのか。もっと、外の世界を知るべきではないのかと。夫は、妻に、自分の思いを打ち明けた。そして、自分が必ず幸男の為に道を付けると言い残して、山を下り、捕鯨船の乗組員になった。ところが、ある日、妻に手紙が届いた。夫の船が遭難し、生存は絶望的であろうと。妻は泣き崩れ、体調を崩した。父の遭難を知らない、幼い幸男は、母の病気を伝える、拙い手紙を書き、父が作った木彫りの緑色の小箱に入れ、川に流した。川は海に繋がっている。この小箱はきっと父の手に届くと信じて・・・。素晴らしい物語。ある種のおとぎ話だと思うけれど、観る者の心を惹き付けて離さない。映画の半分は、川に流した緑の小箱が、川下に向かって流れてゆく様子が描かれている。なのに、全く飽きずに、小箱の運命を見つめていられる。時に、雪に埋もれ、時に、澱みで停滞し、時に、ダムで動きが止められ、時に、人に拾われ、それでも、小箱は、運よく、難を切り抜けてゆく。最早これまでか、と思う場面でも、必ず、また川下に向かってゆく。やっと海に辿り着いた小箱。そこからが見どころだ。普通に考えたら、有り得ないオチだろう。でも、いい。これはおとぎ話だ、愛に溢れた、美しい家族の物語だ。それに、この世の中には、嘘でしょ、有り得ない、という奇跡が起こるではないか。映画のような事がもしかしたら、あるかもしれない。いや、きっとあると信じてる。評価 ★★★★☆

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